ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

べた褒めされた犬。

北鎌倉に人通りが少し戻ってきた。蔓延防止法に基づく自粛要請が解除されたからだ。感染者数はまた増加しつつあるが、春の陽気も相まって、道行く人の顔には「コロナ終わった」というような晴れやかさが垣間見える。 もっとも北鎌倉が賑わうのは六月、紫陽花…

アメリカ大陸をユクとゆく!

ユクが飛行機に乗るのは二回目だ。保護された宮古島から関東に来る際、飛行機に乗った。クレートに入らなかった犬も今では見事に自ら入れるようになった。そもそもクレートに入らなければ、災害時にも困る。本当に入れるようになって良かった。 成田空港でユ…

正しい言葉。ルールの効用。

専門家でもないので、あまり偉そうなことは言えないが、ら抜き言葉などを使わぬように気をつけたいと思っている。また、敬語や謙譲語の誤用にも注意を払っている。それは茶の湯の稽古をするようになってからなのか、元々そういう気質だから茶の湯の世界に惹…

人間と歩くのが上手になった犬。

日に日に。と、いうことなのだろう。犬と散歩、つまりリードで人と犬がつながった状態で外を歩くときのこと。ユク、上手に歩けるようになったね、と思う。半年前には、またその半年前と比較してそう感じていたかもしれない。突然魔法のように犬が(もしくは…

高校野球が好きだった。

春休みも夏休みも、ずっと高校野球を観ていた。近所の子供が集まって野球をして遊ぶのは、申し合わせたようにテレビでの高校野球中継が終わってからだった。大して仲良くもなかったのに、ご近所だというだけで一緒に野球をして遊んでもらっていた。その頃の…

犬も歩けば棒に当たる。ユクも歩けば……

私はくよくよするタイプの人間だ。楽観的でありたいと思うし、楽観的にならねば、とがんばって考え方を変えるような努力をしてきた。もしくは楽観的な振りをすることでごまかしてきた。それでも性根は悲観的である。 眠る犬の向こうに見えるカメ。 うちの中…

注意深く観ること。犬に気を取られすぎた夫婦。

犬はいつも注意深く、自分の周りを観察している。もちろん観るだけでなく、犬のとって一番大切な匂いを嗅ぎ、音を聴き、周囲の変化に対して備えをしているようだ。備えと言えば聞こえが良いが、ほとんどは身の危険というより、食べ物にありつけるかどうか、…

MarshallのBluetoothスピーカーを買う。戦争と平和。

リビングに居るときに気軽に音楽を聴きたいと思い、Bluetoothのスピーカーの購入を考えた。見た目からして、Marshall社のスピーカーが良い、と考えていた。レビューを見ても高評価が多い。ただし偽物が出回っているようなので、中古品や知らない業者の販売す…

はじめましてのむつかしさ。

パンデミックのはじまる一年ほど前、小田原から鎌倉に引越した。引越してからもしばらくは小田原まで髪を切りに行っていた。床屋を変えるのは面倒なことだ。どのように切って欲しいか、などをできるだけ言いたくはないが、適当には切って欲しくない。そのよ…

犬を連れて由比ヶ浜散歩。なぜ海では「わぁ」となるのか。

海辺を犬とともに歩く。それは犬を飼う前から、何となく楽しそうだ、と思っていた。実際に犬を連れて行ってみると、やはり楽しい。 水に入ることには興味のないユクと私。(水辺までの距離は遠い) 海というものには何となく、わぁ、となる感覚がある。十歳…

落ち着きがないけど集中できる犬。あるいは人。

ドラマの劇中、剣術の稽古をつけている師匠が弟子に対して「集中してないな、今日はこれで終わりだ」と言った。師匠は弟子の様子を見て、内面までも分かるようだ。私にも実際にこのようなことはあった。茶の湯のお稽古をつけていただいているときのことだ。…

調子良くなったので、調子に乗る犬。

ぐったりして、まったく遊ばなくなったときは大変心配した。このままだったらどうしよう。何か悪いことしてしまったか、何か悪い物を食わせてしまったか。などと、心配に心配を重ねていた。ちょっとお腹が痛くなったときに、俺はもう死ぬのではないか、と思…

犬のお腹の調子を整えたい。犬の腸活。

ユクは朝夕二度の散歩にでかける。お家で排泄ができない犬なので、朝夕二度のお出かけは必須である。そして排泄された物を観て、人間は犬のお腹の調子を確かめるのだ。確かめると言っても、緩いかどうか、くらいしか分からないのだが。 場所が定まった瞬間。…

良い子だねぇ、とほめられたと思ったら。

ユクのお散歩でのお楽しみはおやつをくれる人に出会うことである。もちろん、道中の匂いを嗅ぎまわる「クン活」が第一目的ではあるが、その次、ときにはそれ以上におやつをくれる人と会うことも楽しみにしている。 成功の瞬間。 おやつをもらうことは得意だ…

元気にはなったが、あと少し。

動物病院へ連れて行き、抗ヒスタミン薬とステロイド薬を処方してもらった。それぞれ一回飲ませて、ユクのくしゃみは少し落ち着いた。はしゃぎまわる元気がなくなり、ケージに自ら入ってどんよりとした目をしているユクを見るのはとても辛かった。 元気のない…

花粉症のため?ユクがおとなしい。

前回、ユクも花粉症ではないか、と書いた。 調べると、犬の鼻水の原因はいくつか考えられるそうだ。一つには何か鼻の奥に異物が入り込んだままとなり、その刺激によるもの。また一つには風邪によるもの。その他、アレルギーによるものなどだ。鼻の奥に炎症が…

犬にも花粉症があるのか。

あるようだ。ユクのくしゃみが止まらない。 数年前、ユクの来る前なので、犬を飼う前のことだ。小田原城へ、妻と遊びに出かけた。小田原では五月に「北条五代祭り」なるものが行われる。しかし、この北条は鎌倉殿の北条とは関係がない。もとは北条という性で…

同じ物を買っても、一期一会。

大変気に入っていたスウェットがある。胸にはネイティブアメリカンの絵がプリントされている。十年くらいは着ているだろうか。絵が付いていると飽きてしまいがちであるが、この図柄についてはまったくそういうことがなかった。袖口がほつれてきて、少しみす…

ユクの好む犬と好まざる犬。

一体何が気に入らぬのか。散歩途中、出会った犬に思いっきり吠えることがある。ユクとは二年近く一緒に散歩へと出かける仲であるので、ユクが吠えそうな犬は大体分かるようになってきた。気がする。 調子に乗ってます。 まず、ダルメシアンには必ず吠える。…

這い上がる犬。

ここのところ、夜は犬と一緒に寝ている。犬の体温は人よりも高く、寝始めは湯たんぽの役割をユクが果たしてくれる。なぜかいつも、私の股の間で丸くなるところからスタートする。 寝始めてしばらくすると、暑くなって来たのか、ユクの態勢が変化する。首を私…

ルーティンとしつけ。

犬のしつけの本などを読むと、「散歩へ出かける時刻は、同じタイミングではなく、飼い主主導で行いましょう」などとある。人間が主人で犬を主人にしてしまわぬための方法だそうだ。理屈は分かる。しかし、うちでは毎日、ほぼ同じタイミングで犬の散歩に出か…

犬の賢さ。

犬と人は、最低でも一万五千年は共に暮らしてきたそうだ。もしかしたら、もっと前からかもしれない。正確な年数は、何万何千という単位になっている時点で、この際あまり関係がない。とても長い年月を、人と犬は寄り添い合って過ごしてきた、ということは間…

ハンデに思うな。だが、身だしなみには気をつけろ。

ユクは足の運びが独特だ。野良犬時代の古傷、左の後ろ脚に骨折をした形跡がある。よく見ると脚や身体は曲がっているし、左の太もも辺りの筋肉もあまり使えていないのか、発達していない。うちへ来た頃は、長く歩くこともままならず、どうなるものか、と案じ…

積極的オフラインのすゝめ。

若者は大体正しい。そのように考えるようにしている。人類の進化に必要なことだと思われるからだ。本音を申しあげれば、歩きながらスマホを見ていたり、家族と食事をしているのにゲーム画面を見ていたり、重要な報告をLINEで済ませたり、イヤホンをしたまま…

儚きもの。私たちの幸運。

茶の湯に関わっていると、年末年始がずっと忙しい。風炉から炉に変わる十一月に炉開きというものを行うが、これは「茶人の正月」と呼ばれている。十一月からすでにお正月が始まったような気持ちになる。十二月には正月への備えを始める意味で、事始めという…

息子ITサポートセンター。ピリッとしなかった犬。

四国に住む父親に会いに行った。田舎は個人に割り当てられている面積が、どこに行っても広い。つまり、人口密度が低いということだ。自動車も余裕をもって走ることができる。いや、昔ながらの田んぼ横の農道などは狭いし、夜は暗いので、通る道による。が、…

久しぶりの飛行機。甘やかされる犬。

少なくとも二年は乗っていなかったか。とても久しぶりに飛行機に乗った。大阪から搭乗した。パンデミックを抜ける小さな穴が見つかったような空気が世の中に流れてきた。空港へと向かうモノレールの中でも大きなスーツケースを転がしたご婦人二人が賑やかに…

再会にピリッとした犬。

過日。三泊四日の出張で、しばらく家を空けた。ユクと三日離れるのは初めてだったかもしれない。ひょっとしたら、帰宅したときには飛び跳ねて再会の喜びを表現してくれるのではなかろうか、と考えた。 四日間の犬の世話すべてを妻にお願いした。世話は大変だ…

おじいちゃんのお墓参り

国の要請で、県をまたいだ移動をしないでください、とのことだったので、この二年間、毎年行く初詣やお墓参りなどを自粛してきた。このまま神社やお墓参りに行かない人間になるのも嫌なので、そろそろ行きたいな、と考えていた。非常事態宣言も解かれている…

理想的な妻と犬。

前回の文章をアップしたのち、それを読んだ妻から「まるで家庭がうまく行っていない人が書いているようだ」とお叱りを受けた。 私としては、孤独を感じやすい無駄な飲み会や謎の集まりがこの時勢のため減少し、孤独を感じる機会も無くなり、おめでたい、くら…