ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

おみくじの効用。

今週は茶の湯の稽古場の初釜があり、大阪に滞在している。
久しぶりの長期滞在だ。長期といっても三泊だけだが、夜、犬に起こされないのは寂しい。寂しいといっても、実際にはよく眠れる。毎年参拝している大阪の神社へ、この機会に新年のご挨拶に参った。駅から歩いていても、お参りしても、おみくじを引いても、急な坂道を登っていても、ここにユクを連れてきたらどんな感じだろう、と常に想像してにやにやしてしまう。
きっと、早く早くとリードを引っ張って真剣な眼差しで歩くに違いない。

オレはこっちで楽しくやってるぜ。

今年は何となく年越しをしてしまった。
例年なら、十月くらいから、来年のことを考えるようなことをしていた。今年は何も考えずに来てしまった。ノープランの状態で、神社へ行く。お願い事を決めていないまま。

そんなのいつでもお願いすれば良いではないか、と思うようなことだが、いつもお願いはしないようにしている。また、お願いをする神社も決めている。それ以外の神社で手を合わせるときはご挨拶だけだ。お願い事はしない。今日行く神社はお願い事をする、と決めている神社だ。それなのに、ノープランである。

おやつを沢山もらえますように。

まぁよい。昨年の御礼だけしっかりすれば。
と、気持ちを吹っ切って、鳥居をくぐった。

手を合わせて、御礼を申し上げる。
お願いは内緒だが、やはり何だかまとまらなかった。

御礼亀と祈り亀

毎年一回だけ、おみくじを引く。これも決めている。
大吉が出た。内容もあらゆる項目が良い。こんな内容は初めてかもしれない。大体において、大吉と言っておきながら、釘を刺す内容が書かれていることが多い。今回は違った。絶好調だぜ!と書いてある。

は、放し飼い?

もやもやしていた心が晴れた。
眼前の景色が輝いて見えた。単純である。心持ちでこんなにも変わるものか。おみくじはすごい。色々計画しているときには凶で釘を刺し、どんよりしていたら、大吉で励ましてくれる。

少し明るくなった気持ちで、毎年食べているみたらし団子を食べた。
世界一美味しい、と思った。