ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

何かを着ることを拒まない犬。

犬に服など着せて。
自分が犬と暮らすまではそう思っていた。しかし、玄関を出て身体を震わせている犬を見たら、そうも言ってはいられない。

涼しくなってきたからね。

犬が服を着るのは不自然だ。自身では絶対着ないような物を着て歩いている。そして、犬の体型は人間のそれ以上にに多様だ。小型から大型までの幅も大きいし、同じ犬種でも胴や足の長さは様々である。

脚長おじさん。

「あしながーい」と散歩中によく言われる。犬の話だ。確かにユクの足は長い。それは小型犬のお友達が多いからではなかろうか。それとも、ユクのお尻の小ささから、それに比して足が長く見えているのだろうか。
足の長さは犬の服を選ぶときには関係ない。それよりも胴回りのサイズや胴の長さのほうが難しい。ユクは足も長いが、胴も細長いのだ。

おしり寒くない?

それゆえ、寸足らずになる服が多い。「くまのプーさん」のように、服を着ているのに下半身が裸状態となる。犬にとって、下半身が裸であることは、用を足すときに都合が良いので問題はなさそうだが、少し寒々しい。

Tシャツを着せてもらったユク坊。

妻がユクのために色々と服を探してくれる。どれもなかなか似合う。犬に服など着せて、と思っていた私はもういない。服を着たユクが可愛くてたまらない。

かぶりものもなんとか。

そしてなんと言っても、ユクは何かを着せられることを拒まない。じっと王子様のように着せられている。給仕に全部やってもらえていいねぇ、などと言いながらこちらはやっているが、犬にはなんのことやら分からない。

寒くなってきて、巻いているユク坊。