ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

バランスとプラモデル。

期末試験が近づくと、なぜかプラモデルが作りたくなった。人間の話であり、随分と前、私が中学生の頃の話である。試験が終わったら、グフを作るぞ、とか、アッガイをお小遣いで買おうなどという考えが四六時中頭の中をめぐり、勉強をその合間に進める、という具合である。

勉強、特にテストに向けての勉強の意味が分からなかった。だから、勉強のコツも身に付かなかった。「物知り150科」のような、様々な知識を知ることができる本を読むのが好きだった。今でもそうだが、何かを知りたい、理解したい、という欲求はかなりある。それと勉強やテストが結びつかなかったのが不運というものだろう。

すべてはおやつのため!

さあ、テストが終わるとプラモデルを作ったのかといえば、そんなことはない。ボンヤリしているだけだ。プラモデルを作ることができない状況が、私にプラモデル製作への渇望を生み出していたに過ぎない。なんとも情けのない中学生だ。活を入れてやりたいが、言っても聞かないだろうことは自分だから分かる。

見守りカメラに映るユク坊。

毎週出張に出掛けていると、ユクのことが気になって仕方がない。ユクと散歩に行けないとなると、散歩に行きたくて仕方なくなる。こちらはプラモデルとは違って、帰ってきても行かない、などということはない。いつものお寺に行って、やっぱりいいよな、ってなっている。やっぱりいいよな、ということを認識するためにも、少し制限されるほうが良いのかもしれないな、と思う。

やっぱりいいよな!

すると、お前、勉強なんかするなよ!絶対するなよ!と言ってやれば中学生の私は勉強したのだろうか。

喜んでファミコンに興じたに違いない。