ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

半年おぼろ。一年もすればすべて忘れる。良いお年を。

二〇二一年が終わろうとしている。人間の記憶をおぼろにしてしまうのに、半年という時間は充分だ。オリンピックは今年のことであったか。半年も経たないのに、昨年の事のように思える。「東京2020」という変更のなかったタイトルが余計にその混乱を招いてい…

犬と寝る計画。その後のその後。

最初の最初。ユクを寝室に入れ、人間のベッドの横で眠らせるようにした。しばらくすると、朝方、ユクが人間のベッドを覗き込み、飛び乗ってくるようになった。朝、飼い主と目が合うと、ベッドに乗って良いのだ、というユク独自のルールに基づいているようで…

言葉を変えてイメージアップを図る技。

言葉を巧みに使い、受け手のイメージを変えようとする手法がある。「ラウンジウェアセットアップ」という品物は、スーパーで「スウェット上下」として千五百円程度で売られていたものと同じだ。「ワンマイルウェア」というものも、「近所にしか出歩けない服…

ショッピングカートに乗った犬。

ショッピングカートに小さな椅子が付いていて、それに子供を乗せるようになっているものは昔からある。自我が芽生え、乗りたいな、と思える年齢になったときにはショッピングカートになど座らせてもらえず、残念に思った。座った記憶はないが、あそこへ座ら…

ユクが野性にもどる道。

過日、二人と一匹で、ハイキングコースを歩いた。正午過ぎに出かけて、帰る頃には暗くなっていたので、四時間くらい歩いたろうか。 普段の昼間は寝ていることの多いユクだが、外が大好きだし、昼間に出かけようと連れ出しても、まったく嫌な風ではない。むし…

君には名前がある。ユクというのだよ。

ユクは自分の名前を覚えているだろうか。この人たち、機嫌よろしく撫でにくるときはやたらと「ユクユク」言ってやがるな、くらいには感じているのかもしれないが、それが自分の名であるということまでは、果たしてどうであろう。 散歩中、「あれモモちゃんじ…

空気など読まない犬とマスク社会の恩恵を受ける飼い主。

ユクは本当に気まぐれと言おうかマイペースな犬だ。飼い主が家に帰ってきたとき、きゃあうれしいよ!ぴょーんぴょん!という反応をしない。犬を飼う前は、犬というものはそういう反応をするものだと決め付けていたが、そうでもない。そのようなことは犬によ…

「葉っぱが紅いだけじゃん!」

かつての同僚がそのとき付き合っていた彼女と紅葉を観に行った際、その彼女の口から出たセリフだ。同僚はそのことを大変残念そうに話した。デートのために紅葉の頃合いも見計らい、良い景色を見せようと苦心して連れて行ったのに、紅葉などつまらないから早…

北鎌倉「欒(おうち)カフェ」へ、ユクとゆく。お誕生日会の記憶。

ユクと散歩をしているときに、毎日のように前を通っていながら、なかなか行くことのできていなかったカフェに、ようやく行くことができた。とっても美味しいモンブランと深煎コーヒーをいただいた。そればかりか、なんとユクも一緒にお邪魔して、小一時間ほ…

プーさんスタイルで震える犬。

ユクは二週間に一度、シャンプーしてもらえる。「してもらえる」というのは勝手な人間目線である。至れり尽くせりで羨ましいなぁと思うのだが、犬の方はそのようなことは感じてなさそうだ。ユクは水が苦手だから当然のことだろう。私たちが風呂場の準備をし…