ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

また足を怪我した飼い主。

今度は膝を怪我した。
人間の話だ。

怪我を克服したユク坊。

ブラジリアン柔術の試合中に膝にのっかられて、両膝ともに傷めた。怪我をするたびに、ああ、これでもう柔術はできなくなるのかな、と頭をよぎる。網膜剥離をしたとき、足の指を骨折したとき、足首を強くひねったとき、それぞれでそのように思い、落ち込み、考えた。治療のために休んで、復帰して、少しやり始めると、やはり楽しくて、そうやって続けてきた。今回はどうだろうか。

しばらく山は行けないな。

今回の試合は、作戦をミスした。
完全に相手のペース、得意な形になってしまった。練習のスパーリングなら、ああ、失敗した、まいった、もう一丁、という感じで終わっていたのだろう。試合なので、私も少し粘ってしまった。悪い形だけど、何とかここから抜け出せるのではないか、と頑張ってしまった。まぁ、仕方がない。

くっついて慰みをくれるユク坊。

翌日、ユクの散歩に出かけた。私はびっこを引いている。
ユクはいつものように玄関からダッシュしたけど、私の様子がおかしいことには気付いたようだ。気付いただけで気遣いがあるわけではない。早く歩きたいのに、何だかおかしぞ、と何度も振り返るユク。

いつもは颯爽と歩いている私がよたよたしているものだから、当然異変に気付かれる。ブラジリアン柔術をやっていることを知っている人も多いので、皆さんご察知である。

引っ張ってやる!と言わんばかりのユク坊。

ユク、ゆっくり歩いて!と都度都度言いながら、いつものコースを倍くらいの時間をかけて歩いた。

気遣いはないが、ゆっくり歩くことには少しだけ付き合ってくれた。少しだけ。