あけましておめでとうございます!
と書くのが憚られる年明けとなった。考えてみれば、おめでたくない人は常に存在するわけで、おめでとう、という言葉は今の社会では難しい言葉になった。全世界の人たちの、もしくは動物たちの、あるいは生きものすべてのことに思いを馳せれば、気軽に笑うことも叶わないではないか。「いい天気ですね」問題と同じだ。
年越しは、例年通り円覚寺へ出向いた。
除夜の鐘を妻とユクと共に聴いた。毎年、肌を刺すように寒さが厳しいのに、今回は暖かく拍子抜けした。 円覚寺では、さっそくお友達犬家族に会え、ご挨拶もできた。
一夜明け、初詣散歩に出掛ける。犬と一緒に参拝できる、葛原岡神社へ。犬もお祓いをしてもらえる神社は少ない。北条義時が白い犬を見た、という伝説の残る鶴岡八幡宮も境内に犬を連れ行くことは許されない。そのような神社が多い中、葛原岡神社は本当にありがたい。声を大にしてもう一度申し上げたい。
葛原岡神社は本当にありがたい。
葛原岡神社でユクの健康を祈願しておいた。
自分と妻のことをお願いする間がなかったので、それはまた別の機会に。
二〇二三年のユクは、足を怪我し、尻尾の根元をスズメバチに刺された。それでも、年越しの際にはすべて治り、元気いっぱいで新年を迎えられた。感謝である。
こじんまりと祝いの言葉を。あけましておめでとう!ユク坊。