ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

犬と暮らす濃密な日々。

犬と暮らしはじめて、相対性理論のことをよく考えるようになった。と、書けば賢そうだが、理系にも文系にも疎い芸大出の感覚で生きている者にとっては、なかなか難しい問題であり、真に理解しているかと問われれば、まったく自信がない。私たちが感じている…

雨雲レーダーとにらめっこ。雨だと気が乗らない犬を散歩に。

空がゴロゴロと鳴ることが、この夏は多く感じた。台風とそれに伴う豪雨。犬と散歩に出かけるときも、スマホのアプリで雨雲レーダーをチェックすることが習慣となっている。2つくらいのアプリを見比べて、セカンドオピニオンも受ける。最終的に決めるのは自分…

右側が怖い男。行きはよいよい帰りは怖いの怪。

散歩中、ユクが、どうしてもそちらには行きたくない、と力づくで拒否することがある。これは大変危ない。車道横の歩道を歩いていて、突然逆側に渡ろうとすることもある。車道に出ようとする動きだ。リードを付けているとはいえ、人間の心臓に良くない。もし…

丁寧に暮らしたい雑な人間の屁理屈。

丁寧に暮らす、という言葉がここ数十年で流行っている。一日として同じ日はないので、今日一日をしっかりと味わい、丁寧に暮らすということの印象は、とても良い。私もそうありたいな、と思う。歳を重ねるほどに、一日一日のありがたみも変わってくる。それ…

ある一日。お誕生日の犬。

ユクが三歳になった。野良犬としての生活が数ヶ月間あり、明確なお誕生日は不明である。お医者さんに歯など見ていただき、推定何ヶ月齢というところから、九月生まれであろう、ということになった。いま、九月であるから、三歳ということになる。 うちへ来た…

くっつきたがる犬。

犬のシャンプーをした日の夜のみ、犬と一緒に寝る。という計画を立てたものの、すぐに破綻した。今日が特別である、という概念を犬が理解しないからである。昨日今日ということよりも、布団に入ってよし、とされた、ということが犬にとっては重要なことであ…

猫との格闘。臆病な犬のケース。

ユクは猫が嫌いなようだ。家へやって来る前にユクがお世話になっていた預かりボランティアさんのお宅には猫も数匹住んでいた。ユクは平然と一緒にいて、大丈夫そうに見えたが、猫をかぶっていたのか。 犬も丸くなるのさ。 高校生の頃、仲良くしていた犬が近…

なぎさ橋珈琲へユクとゆく。

鎌倉から逗子へ向かう海岸線を車で走る。右手に海が見えて、大変心地よい。週末は渋滞もするが、海の前なので、そんなに苦にならない。同じような光景(といえば関東の人に怒られそうだが)が神戸の方にもある。須磨から塩屋、舞子を走る国道2号線がそうだ。…

余生、二十二年目。

いつかの法事の帰り、父と叔父、叔母、従兄弟たちと食事をしていたときのこと。私はもう五十歳になる、というようなことを話していた。すると、七十を越えた父と叔父が、声を揃えて、「五十は若いぞ」と言った。経験からそう感じたであろう言葉は、信じてお…

海は好きだが、入りたくない犬と私。

海は大好きだ。磯の香りも好き。でも海には入りたくはない。人間の話だ。子供の頃は海でよく遊んだ記憶がある。その記憶とともに、海の家のゴザを敷いた床のざらざらとした感触も思い起こされる。あれが嫌だった。真水で足を洗っても、また砂が付いてしまう…