ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

「まるごと馬場のぼる展」で自分のルーツを知る。

幼少の頃、「11ぴきのねことあほうどり」という絵本を買い与えてもらっていた。大学に行くくらいまで、自分の本棚にあったように記憶している。ずっと大切にしてきた、とか模写して楽しんでいた、というほどのことでもない。ただ、持っていたなぁ、という程…

ここにユクがいたら。犬依存重症患者の妄想。

私は自宅で仕事をしている。コロナウイルスが流行する前は、打ち合わせに出かけたり、出張に行ったり、ということも多くあった。いまでは、そういう風習もオンライン会議などに切り替わり、実際にお会いしたことのない方との仕事も増えてきた。お会いして打…

鹿柄の犬。犬の名前をどうやって憶える?

ユクという名前の由来は、アイヌ語の鹿だ。もちろん、この犬の、鹿のような柄から名付けられたものだ。鹿は茶色地に白い斑点なので、ユクの場合は実際とは逆だ。 散歩のとき、出会った犬の飼い主さんとお互いの犬の名前を告げ合う。ユクといいます、と申し上…

犬の気持ち。人間の気持ち。

そのようなタイトルの雑誌があるくらいなので、皆、犬の気持ちを分かりたいに違いない。私もそうだ。しかし、ユクが来て一年ちょっとが過ぎたが、まだユクの気持ちを分かってやれてるとは言えない。なぜここでこんなふうになるのか、ということもままある。 …

犬と人の交わり。私にだけではないの?

ユクは散歩が大好きだ。あらゆる物の匂いを嗅ぐこと、お友達の犬に会うこと、そしてもしかしたら最も期待しているのは、出会った犬の飼い主さんから、おやつをもらうことかもしれない。いや、きっとそうだ。ユクは、必ずおやつをくれる人の居場所を、匂いで…

ワクチンを接種した。

犬の話ではない。人間が、コロナワクチンを接種した。接種するかどうかは、悩んでいた。ワクチンが世に出始めた頃は、様子見のほうが良いのではないか、と考えていた。なにせmRNA(メッセンジャーアールエヌエー)という世界で初めて承認された種類のワクチ…

山の散歩に行けない日々。

鎌倉(山の方)には、ちょっとした山道やハイキングコースが沢山ある。越してきて二年。住人の方の抜け道として作られたかのような道もいくつか発見できた。観光で訪れただけではこういうところは通らないだろうな、という道である。 こういう道、冬は良いの…

鹿の角が届いた。犬が野性を取り戻すツール。

自宅で仕事をしている私は荷受けに忙しい。通販が身近になったいま、毎日のように何かが家に届く。チャイムに対してユクは敏感だ。だらだらと寝そべっていても、チャイムが鳴ると、サッと起き上がり、人間とともに玄関へ向かう。番犬としての役割を果たそう…

犬の挨拶を学ぶ。正しい犬との接し方。

「わあ!可愛いね!」と犬に近づくのは、決してやってはいけないことだ。吠えられても噛まれても仕方のないくらいに、犬にとっては迷惑千万なことらしい。こんなことを書いている私も、ユクを飼い始めるまで、そんなことは知らなかった。犬は嫌いではなかっ…

犬に対してはリーダー役を引き受けなくてはならない。

何かの代表になる、たとえば会社であったり、委員会の会長だったり、バンドのリーダーであったり。そういう類のものを避けて生きてきた。アカレンジャーよりアオレンジャーが好きだったので、きっとこれは子供の頃からそうだ。一番は嫌で、二番目くらいが丁…

昨日は良くて、今日は駄目。犬には理解してもらえない人間のわがまま。

犬と人間とのルール作りにおいて難しいところは、理屈が通らないことだ。何が得であるか、という認識も人間とは大きく違う。たとえば、一度にすべてを食べてしまわず、あとに取っておいたほうが良い、などということをユクに言っても通じない。 野生の犬はい…

犬と一緒に寝る試み

犬と一緒に寝てみたい、というのは多くの飼い主が考えることだろう。考えるも何も、普通に毎日同じ布団に入って寝ている方もいらっしゃると想像される。うちは犬は一階、人間は二階で寝るという決まりになっていた。(二階解禁になったので過去形) いざ、犬…

二階解禁で犬にも余裕ができた。

ユクの定位置はリビングの一角、窓辺である。リビングでは自由にさせていて、唯一キッチンにだけは入ってはいけないというルールになっている。ユクはそれを守っている。基本的に二階で仕事をしている私は、朝の散歩のあとは二階へ上がる。ユクは、はぁ、上…

お気に入りのアウトドア用ベッドで風流に過ごす犬。

犬は自分の物という概念を持っているらしい。玩具を与え放しにしないほうが良いとも言われる。いろいろと玩具を与えて自由にさせていると、沢山持ち物のある自分は偉い、と犬がなってしまい、飼い主の言うことを聞かなくなったりするらしい。言うことを聞か…

足の指を怪我(捻挫)した。

人間の話だ。足の親指をひどくくじいた。ブラジリアン柔術の練習中、足の親指を怪我した。スパーリングという実践的な練習中ではなく、技の研究をしている最中に、相手の身体とマットの間に足の親指が曲がったまま挟まってしまった。バキボキ!と音がしたけ…

二階解禁。犬の行動可能範囲を広げた。

ユクの脚が良くないこともあり、二階へ上がることを禁止してきた。滑りやすい木製の階段なので、慌て者のユクはきっと階段落ちしてしまう。 犬と人がずっと一緒にいるのは良くない、という見解も意識してきた。犬が飼い主に依存してしまい、お留守番などを上…

無頼に憧れる、きちっとしたい男。

学生時代、友人の部屋へ遊びに行ったところ、CDの中身とケースがバラバラに収納されていたことがあった。自分の持ち物ではそのようなことは絶対にしたくないが、平気でそうできる友人を少し羨ましくも感じた。汚れるのは嫌だけど、汚れても平気な顔をしてい…

褒めて伸ばすしかない!

体罰はいけない、という世の中になって本当に良かった。小学四年生のころ、皆の前に立たされて叱られているとき、先生に後ろ回し蹴りを食らった。予想外であり、腹に食らったので、一瞬息がしにくくなり、大変苦しかったことを記憶している。しかし、なぜ叱…

お散歩中の犬の排泄に関する観察。ハート型とダイヤ型。

ユクがうちへ来た頃、散歩中どこで排泄を始めるのかがまったく分からなかった。すたすたと歩いていると思いきや、道のど真ん中で突然立ち止まり構えはじめるので、何度も狼狽えた。特に大きい方は「ポイ太くん」で拾って処理せねばならず、車が来てしまって…

犬の馬鹿走りの原因を、なかなか分かってやれない。

突然、犬に何かしらのスイッチが入り、ガウガウと走り回ることがある。ユクがうちへ来た当初は大変驚いた。ガウガウ言って走り回っている犬など、長年見た経験がなかったからだ。調べるとすぐにそれは、「馬鹿走り」や「阿呆走り」と呼ばれていることが分か…

犬は嘘をつかない。

お人好しという言葉は、あまり良い意味では使われない。自分がお人好しなのではないか、と気づいたのは三十代も半ばとなった頃だったように思う。中学生のとき、近所の友達にファミコンのソフトを二十本くらい貸したら、いつのまにかその友達が引っ越してし…

ユクの社会性が育ってきた。

と言っても良いのではないか、と最近感じている。 怯えるがゆえに唸ってしまい、相手の犬とその飼い主さんを敬遠させてしまうことが多かったユクだ。あえて過去形で書いたが、いまでも唸る習性は抜けきれてはいない。落ち着きのない行動にも、近所の犬と飼い…

小躍りする犬。風流な犬。

犬は笑わない。笑った顔に見えることもあるが、それは人間が犬の顔に笑顔を見ているだけで、犬が人間のように笑っているわけではない。では、犬に感情がないかというとまったくそんなことはなく、喜怒哀楽が豊かだ。それは犬と接してみればすぐに分かること…

センチメンタルな人間の嗅覚

神戸のニュータウンで育った。ニュータウンというのは、一般的な言葉なのだろうか。神戸の山は開拓され、平たい台地となった。その上に新しい住宅地が建設された。台地の上だからか、「何とか台」という名称の住所が多かった。山の土は海に持って行かれて、…

ひょっとして苦手ではないのでは?

散歩から帰ってきて、ユクがいかにも満足している風なときと、そうでないときがある。沢山歩いて体力を使ったあとや、新しい場所に行きクンクン活動を頑張ったあとなどは大変満足気である。帰ったらくたびれてすぐに眠る。犬のお友達と一緒に遊ばせてもらっ…

犬が構えとるでしょうが!

ユクは大きい方をするとき、なかなか位置が定まらない。まず、どこでしようか、ということから始まる。一年も一緒に散歩をしていると、いつどこで催すのか、ということが分かってくる。分かってくると偉そうに言ったが、思いもよらないところで構え始めるこ…

あいつの朝礼を3回聞くと死ぬ、と言われた男と生き延びた保護犬。

社会人一年生となったときに勤めていた会社で、月に一度ほど朝礼の挨拶という役目が回ってきた。初回は、萩原朔太郎の「くさった蛤」を朗読し、どんよりとした空気を営業フロアに醸し出した。2回目は、自然が環境がと言うが、人間対自然という見方そのものが…

ユクがうちへ来て一年経った。人と犬の気持ちが交わる瞬間。

過ぎてしまえば、一年というものは、あっという間だ。それでも中身を振り返れば、この一年は濃密であった。 一日2回の散歩を欠かさなかった。365×2で730回は散歩に連れて行ったことになる。妻と手分けしていることを割り引いても400回は行っている。1回の平…

黒柳徹子さん朗読の「窓ぎわのトットちゃん」

最近は、本を朗読したデータが売られている。オーディオブックというものだ。私も何冊(もはや冊ではないが)か購入して聴いてみた。本の種類によっては大変聴きづらく、内容がまったく頭に入ってこない。図解が必要なものは先ずもって音声データでは理解が…

髪の毛の色にうるさい犬。

ユクは臆病な犬だ。警戒心が強い、と言い換えることもできる。遠くに見知らぬ犬を見かけると、歩を止めじっと相手を観察する。まだ30メートルくらい距離があるのに、後ろ脚は小刻みに震えている。そして小さく、ゔゔゔゔゔゔと唸り始める。 もちろん相手が人…