ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

その名も「犬用ネッククーラー」!

そりゃそうだ。「ひんやり首巻き」なわけがない。それは「ネッククーラー」と呼ぶらしい。 ネッククーラーを着けたユク坊。(口開いてます) 前から夏になると犬の皆さんがネッククーラーを巻いているところを拝見していた。頭を撫でさせてもらうついでに首…

灼熱!真昼の散歩。

その日。私は大阪へ、出張しなければならなかった。お昼くらいには出掛けるので、その前に少しだけでもユクの散歩に行くように、と妻に命じられていた。朝の散歩から夕方の散歩まで、時間が空いてしまうからだ。 中之島公会堂 外は灼熱である。しかし、命ぜ…

Apple Watchが大好きな犬。(いや、飼い主?)ところでいつ、外しますか?

私はずっとApple Watchを腕に着けている。外すのはお風呂に入るときくらいだ。電話やメッセージがあるときは震えて教えてくれるし、雨雲が近付いているときも知らせてくれる。散歩したコースは毎回記録してくれるし、どのくらいのペースでどのくらいの距離を…

歯みがきのあとのオヤツ。歯の治療を終えた飼い主。

というパラドクスなオヤツを毎晩ユクにやっている。「歯みがきガム」ということなので、良いのではないかという判断だ。ユクもこれを楽しみにしている。また、このオヤツを食べればあとは寝るだけ、という条件付けにもなっている。 【Amazon.co.jp限定】ライ…

犬のはみがき。歯磨きペーストと歯ブラシ。

「はみがきする犬〜」と言って、毎晩犬の歯磨きをしている。ユクの歯磨きをするときのオリジナルの歌もあるが、割愛する。 歌わないなら起きません! 呼びかけると、ユクは背筋を正して、歯磨きが始まるのを楽しみに待っている。歯磨きが好きなのだ。シャン…

この笑顔のために。由比ヶ浜までの散歩。

暑い。だから少し遅めに散歩に出る。今日は休日なので、妻と私とユクと、家族全員での散歩だ。心に決めていたかのように、ユクが鎌倉方面を向いて歩き始めた。北鎌倉駅に向かう道は西陽もすごいし、まあいいか。亀ヶ谷坂をぐんぐん登っていく。急いでいるわ…

西陽射す道で、急な坂道で。バテた犬とその飼い主。

早かった。夕方の散歩に出掛ける時刻の話だ。北鎌倉の線路脇の道を歩く。ほぼ毎日、ここを歩く。東西に延びるここの道は、西陽が良く当たる。夕方六時半くらいまで、ずっと当たっている。ユクが散歩に出掛けたがるものだから出発したものの、西陽射すこちら…

ギターが嫌いな犬に見つめられる飼い主。

ユクはギターが嫌いみたいだ。古いギターを昨年買った。古いギター独特の木の匂いがする。私はその匂いが気に入って、これを買った。もう一本、傷の少ないギターもあったが、補修跡のある、古い物を選んだ。鳴らした音も、なかなか扱いがむつかしそうだ、と…

食べない犬との闘い。

犬が餌を食べない、というのはよく聞く話だ。ユクは割と何でも食べるので、そのようなことで悩んだことがなかった。おやつも通常のドライフードで大丈夫なくらい、主食をいつでも好んで食べてくれるので助かっていた。そう、過去形の表現となってしまった。…

照れ隠し疑惑の犬。

犬の「馬鹿走り」について、前に何度か書いた。何かしらを原因とした興奮状態で、ぐるぐると走り回ったり、体当たりしたりすることで、その鬱憤を晴らしているように見える。ぐるぐる回るのはリードに繋がれているからであり、リードがなければ、辺りを大き…

北鎌倉のカフェメシプーチへユクとゆく。

プーチへ行ってきた。妻とユクと、二人と一匹で。 連れてきてもらったぜ!(出掛ける直前までグズってたよね?) プーチはご近所さんだ。プーチにも保護犬が2頭いて、お散歩しているときに遊んでもらっている。特にユクはこちらのお父さんのことが大好きだ。…

犬のおならが聞こえますか?

朝。お寺の敷地内を散歩させていただいている。夏でも涼しく、空気も澄んでいる。雨の季節でも少し雨除けとなる木々が茂っていて、犬の散歩にやさしい。そして何より、朝の時間はとても静かだ。 青い空気のなか、鶯の声がする。ユクの匂いを嗅ぐ鼻息も聞こえ…

暑いのと人が多いのと。むつかしい季節。

六月も後半に差し掛かり、今年はなぜか梅雨に入らないが、暑さはそれなりに初夏らしくなってきた。日中は暑い、ということだ。二時くらいの最も気温が上がりそうな時間帯に犬を連れて外を歩いておられる方も見られる。肉球は大丈夫だろうか、と毎度気になる…

またまたワガママを通した犬。

ユクは私と散歩に行くときと妻と散歩に行くときとでは、その振る舞いが違う。これは近所の飼い主さんからもよく聞く話である。順序を付けているというような説も聞かれるが、順序というより、それぞれの関係性なのではないだろうか。 なんかオメーこわいのよ…

ケージやクレートは安全な場所と認識している犬。

リードの金具部分が怪しい。ということを妻が発見した。なのでここ二日間は、もう一つリードを着けてトリプルリード状態での散歩となった。トリプルは流石に大変だが、妻が新しい物を注文してくれたので、今日にも届くはずだ。 なんかリード多いね。 ピンポ…

犬はいつも真剣だ。

人は笑う動物だ。笑うことにはストレスを軽減してくれたり、免疫力を高める効果があるそうだ。ただ、笑うことは難しい。私には敵意がございませんよ、という意を込めて、口角を上げる表情を作るという、いわゆる微笑などは相当に高度な技術と言えよう。 目は…

夕焼け小焼けのチャイムが鳴るまえに。

四十を過ぎ、神奈川県に引っ越してきて、初めて「夕焼け小焼けチャイム」を聴いた。冬は一六時半、夏は一七時に鳴る。私は関西人である。明石、須磨、神戸で育った。だから、「夕焼け小焼けチャイム」がなかった。 と、ここまで書いて、調べてみた。正式名称…

犬が人間の足元で寝るのはなぜ?

犬と一緒に寝るようになって随分経った。随分経ったけど、ユクは毎晩、人間のベッドに上がると全身で喜びを表現する。ご飯前も毎食飛び上がって喜ぶし、寝るときも毎晩うれしいようだ。毎回新鮮に喜ぶ姿を見て、こちらもうれしくなる。一日一日はとても大切…

お天気に敏感な犬。外すこともあるけどね。

梅雨が近い。梅雨に限らず、常に天気には気を配っている。犬を散歩に連れて行く必要があるからだ。家の中では絶対に用を足さないユクを外に連れださなければならない。「したくなったら、絶対にしますから」と物の本には書いてある。それを信じて、トイレト…

カレーづくりで冒険できない。あるいは海で。

たとえば散髪。私はこのところ新しい散髪屋さんに行くことをためらわない。気に入っていた近所の散髪屋さんが「画家になります」と言って廃業されてしまったので、新しい散髪屋に通うようになった。切ってもらった直後はさっぱりするので、気持ち良い。また…

もったいないから食べなさい。多様性を求む世に。

犬と暮らしていると、気付かされることが多い。特に、人間には当たり前のことが、犬にとってはそうでない、ということを改めて認識するようなことだ。 当たり前ってなに?(そ、そこからか!) 人間が他の動物と決定的に違うのは、抽象化する能力だろう。文…

他の犬に吠える犬。小走りでやり過ごしたい飼い主。

すべての人と犬に対して友好的な犬であれば、こんなことで悩む必要もない。ユクには番犬気質がある。言い方を変えれば、縄張り意識なのだと思う。縄張り意識というと人間からすればエリアの概念だが、犬にとっては、所有という概念もそこに含まれているよう…

海まで来てしまった脚の悪い飼い主と喜んだ犬。

私は足を怪我している身だ。怪我をしていても、それなりに歩くことはできる。お会いした人に怪我がバレない程度に歩くことができるようにもなった。それでも北鎌倉から由比ヶ浜まで、となると片道一時間はかかる大変な距離だ。 その日、ユクは鎌倉方面へ行く…

受け入れるも何も。この瞬間を生きている犬と勝負の向こう側。

ユクには骨折痕がある。左の後ろ脚をほとんど使っていない。両方の脚を見比べるとそれは明らかだ。左のお尻から腿にかけての筋肉がほとんど発達していない。大きい方をするときも、いつもバランスが悪く、ぐらついている。走るときは後ろ脚を同時に蹴ってい…

お庭でバーベキュー。地べたに住む、団地育ちの飼い主。

私は団地で育った。高度経済成長真っ只中の団塊ジュニア世代ということになるのだろう。高度経済成長期の何が良かったのか、というと世の中に不安が感じられなかったことではないか。もしかしたら私が子供だったので、単に不安を感じられな買っただけかもし…

うちの子記念日は来た日のことを思い返す日。

ユクがうちにやってきて、四年が過ぎた。最初の一年は大変だった。いや、一ヶ月、一週間はもっと大変だったか。初日、二日目も大変だった。それを思えば、今の状態は、犬も人間も落ち着いていて、淡々と日々を暮らすことが出来るほどになった。犬は特に同じ…

季節の移ろいに気付くには。

歳を重ねると、体力が落ちる。人間も犬も。百歳の影絵画家、藤城清治さんをテレビで見た。手すりにつかまりながらもしっかりとご自身の脚で階段を上がっておられた。そのようすをみて、膝を怪我している私と同じではないか、とすぐに思った。今からあと五十…

人の気を引く技が多彩になってきた犬。

ヘソ天は絶対、というルールが我が家にはある。犬がヘソ天をしたら、すべてを留め置いて必ずお腹をさすってやる、というルールだ。このルールは九割以上の確率で守られている。まれにオンラインミーティング中にヘソ天が始まってしまい、ヘソ天のまま放置さ…

トップの座を狙う犬。

ユクはリーダー気質を持った犬だと思う。犬を何頭も飼ったことがないので、比較した上での結論ではない。ただ、そう感じる、程度のことだ。臆病なところも多く見受けられるので、実際にはリーダーという柄でもないような気もする。保護されたのは一匹でいた…

カクカクいう膝を持つ飼い主と犬。犬に学べ!

怪我から一週間が経ち、ようやく病院へ行った。忙しくてなかなか時間が取れなかったのだ。ネットで予約してから行ったものの、とても待たされた。ドアを開けると、五十人はゆうに超えるであろう人数が待合いにいた。飛び込みで行かずに良かった。それでも一…