ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

パトロールのお伴。飼い主の威厳。

日々のユクとの散歩コースはいくつか決まっている。新しいところを開拓したいとも思うが、新しいところに行くと、違う匂いが沢山あることが気になるのか、ユクの様子が変わる。ガンガンに引っ張るし、リードを持つこちらも大変に疲れてしまう。

茂みに頭を突っ込んで、種を顔に沢山もらってきたユク坊。

ある程度の行き先は、ユクに委ねている。
どちら方面に行きたいのか、くらいは決めさせてやる。それでもたまには自分の意見が通らないことも覚えさせないと、わがままに拍車がかかるので、飼い主の威厳をまれに示すようにはしている。

えー!あっち行きたいのになぁ、のユク坊。

ユクの行きたがるコースは、案外固定的だ。まるで自分の縄張りが荒らされていないかをパトロールしているようにも見える。まあ、実際そうなのかも知れない。

ゾーンに入ったユク坊。

何か気になる匂いを見つけたときのユクの状態がすごい。傍から見れば、完全に警察犬を連れているようだ。行こうよ、と話しかけても聞く耳を持たない。ヘッドホンを着けて、画面にかじりついて仕事をしている人のようだ。話しかけてくれるなというオーラを背中から放っている。話しかけても完全に無視して嗅ぐことに集中している。飼い主の威厳は微塵も感じられない。単なるお伴である。

もうダメです。聞く耳はございません。

ユクが楽しいなら、という思いで、なるべくパトロール(匂い嗅ぎ、クン活)をさせてやりたいと考えている。犬ファースト過ぎるだろうか。折角、殺処分を逃れて鎌倉までやって来た生命だ。楽しいな、と思う時間を沢山作ってやりたいのだ。

お伴から見たユク坊。

ユク坊!パトロール行こうぜ!
お伴する気満々の飼い主に威厳はない。