ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

するっと年越し。

年越しの瞬間、毎年逆立ちをしていた。
小学生の頃の話だ。毎年は言いすぎか、三年くらいのことかも知れない。カウントダウンが始まる前に、カシオのデジタル時計を電話の時報で正確に合わせる。その時計を見ながら、壁に向かって逆立ちをする。午前零時を指すときにちょうど足が壁から離れるようにバランスを取る。補助なく逆立ちした状態で逆立ちをしておきたいのだ。一連のことに特に意味はない。

それはアホすぎやしないか。

年越しは節目としてとても気になる。
二十歳前後になると、その「節目」への拘りに反抗したくなり、するっと年越しをしたくなった。年が変わると言っても一日経つだけ、大騒ぎする必要もないではないか。そんな感じだ。

それでもやはりこの一日は大きい。
年が明ける瞬間はゾワッとする。

ぞわぞわ。

年が明けて、今年はあれしようとかこれをしようとか考えないことはない。むしろ沢山考えている。しかし、今年から何かをしよう、などと公言して、やり始めたは良いものの、いつの間にかやめてしまっていた、ということになったらとても恥ずかしい。だから、こういうたぐいのものは公言しないようにしている。公言しないため、やらなくても良くなり、結果としてやり始めもしないことも多い。

私の人生はそのようなことばかりだ。

このブログを始めたときもそうだ。
元旦から始めれば良いものを、十二月十七日という中途半端な日から始めている。高らかに始めました、などと言って、三日坊主になるのが怖かったのだ。

中二日で更新を続けて、まる三年が経った。
三日坊主どころか三年だ。
これもユク坊と妻のおかげ。
我ながらすごいじゃないか。

三年坊主かもしれんぞ!

来年もよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。