ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

灰色な俺たち。

ユクは茶白の犬だ。頭の辺りとお尻の辺りが主に茶色が強く入っている。胴体には白をベースに茶色の斑点柄が入っている。この斑点柄が鹿のようであるから、この犬は「ユク」という名前になった。アイヌ語で鹿の意味である。 茶白の犬の寝姿。 犬と一緒に暮ら…

そのバイク、整備してくださいな。

ユクは大変、鼻が良い。格好が良いという意味ではなく、鼻が利くということだ。ユクが、と申し上げたが、犬は基本的に人間より鼻が利く。妻がヤギミルクや干し芋の準備をし始めればキッチンの前に現れて、お利口そうに座り、笑みを見せる。広角が上がって、…

アナログな犬。

カシオのデジタル時計を叔母からプレゼントしてもらったのは、私が小学五年生の頃だった。コンピュータがパーソナルなものになりかけた一九八〇年あたりのことだ。 ファミコン? 日本は今では考えられないほど、希望に充ち満ちた様子だった。東京五輪、大阪…

足の方は、その後どうですか?

と、お散歩中に尋ねられた。 5月の末にブラジリアン柔術の練習中に足首を捻られて怪我をしてしまった。二ヶ月くらいは足を引きずりながら、犬には引っ張らないで、とお願いしながら、とても不自由な散歩生活を送っていた。まる三ヶ月間、柔術の練習はお預け…

鼻ツン。犬ってやつは。

ユクが人間に対して何かをアピールする際、まずもって吠えることはない。吠えるのは、気の合わない犬や家に近づいてきた見知らぬ人(配達員含む。すみません)に対してである。ではどのような手段でメッセージを伝えようとするのか。私たちが椅子に座ってい…

割稽古(わりげいこ)

茶道を習い始めると、最初は「割稽古(わりげいこ)」から、と決まっている。茶の湯の稽古は「茶事(ちゃじ)」を行うためのものだ。茶事は数時間をかけて行われる、準備や招待を考えれば、数日を要する。 待合の犬。(本当は雨宿り中) 待合で支度をし、庭…

三歳が一番可愛い?永遠の三歳児

三歳児。人間の子供の話だ。世間ではこのように言われているらしい。二歳児はまだ分別がなく、何でも触ったり、口に入れたりするので、親は大変だ。それが三歳になると少し言うことを聞くようになり、ルールを守れるようになってくる。親の側にも少し余裕が…

成功体験。

何かに成功した、ということを積み重ねることによって、成長が期待される。人間の話だ。 上手く行ったり褒められたりすると、自信がつく。自信すなわち自己肯定感というものだろうか、それが高められることによって、次の行動も上手く行くようになる好循環を…

ディスタンス。

その言葉を知ったのは、アルフィーの歌だったろうか。パンデミック以降は、望まなくとも覚えなくてはならない言葉となったので、いまではおそらく幼い子供でも知っていることと想像する。 波打ち際のディスタンス。(水が怖いだけ) バンド活動を若い時から…

山はじめました。

振り返ってみると色々あったなぁ、となるものだが、ふと、過ぎてゆく時間は早いと感じる。いよいよ十一月である。一日の気温の幅が大きく油断ならないが、朝夕の犬の散歩には適温と感じられることが多くなった。気をつけなければならないのは、釣瓶落としと…