ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ユクが、初めての花火鑑賞を経験する。六十年に一度の洪鐘祭(おおがねまつり)。

コロナによるパンデミックの関係で、「洪鐘祭」の開催も数年延期されてきた。それが今年、ようやく開催となった。このお祭りは、なんと六十年に一度だそうだ。六十年前のことを覚えている人はほとんどおらず、何が行われるのか、よく分からない。円覚寺にあ…

海が大好きな犬。

北鎌倉から由比ヶ浜までは少し距離がある。夫婦で歩くのなら、もしかしたら鎌倉まで、ひと駅電車に乗って行くかもしれない。犬が一緒なら、歩くほかない。ユクを小さなバッグに入れて運ぶわけにはいかないからだ。犬運搬用バッグやコマの付いたクレートなど…

ユクからのお願い。近鉄電車の「ならしかトレイン」に遭遇。

大阪へ行くと、大学までの交通手段として、近鉄電車に乗っている。この近鉄電車の車両でたまに盛大に鹿をあしらったものに遭遇することがある。これまでに三回くらいは乗り合わせた。外装に鹿が描かれているし、内装も鹿だらけ。つり革まで鹿が付いている。…

もしかして、お二階に居ました?

ユクがお留守番している。私は乗る予定だった新幹線を一時間早めて、新大阪駅を出発した。日が落ちるのが早くなったこの季節は、なるべく早くに散歩をスタートしてやりたい。いつもより一時間早く北鎌倉駅に着いた。それでもそろそろお寺さんが閉まる時刻だ…

大阪の街を行儀の良い犬たちが散歩している。

秋から冬にかけて、毎週大阪へ出向く。四ヶ月ほど、毎週新幹線に乗って、大阪へ行く。関西人の私にとって、富士山は特別だ。何回見ても飽きないし、見えると年甲斐もなくワクワクする。 ワクワク。 鎌倉の高台からも見えるので、ユクとの散歩の折にも眺める…

金木犀の香る季節。くしゃみする犬。

二十年近くお茶のお稽古をしている。だから、子供の頃よりは季節感というものを大切にしているように思われる。この自信のない書きぶりは、季節に鈍感である、という自負があるからだ。そうなる理由の一つに、草花の種類に弱い、ということが挙げられる。お…

スマホを見ない、犬との散歩時間。

インターネットは素晴らしい。二十代半ばを過ぎてから、その恩恵に預かっている。これまでの人生において、前半はインターネットなし、後半はインターネットあり、ということだ。インターネット以前以後、というものは、なかなかに差が大きいと思う。正確に…

タイムトラベルな故郷散策。

ユクと近所の住宅街を散歩しているとき、子供のころに住んでいた街を思い出すことがある。いつ遊びに行っても、綺麗なお母さんがクッキーと紅茶を出してもてなしてくれた家。玄関にふさふさの茶色い雑種犬がつながれた家。立派な岩が玄関周りに積み上げられ…

台湾式朝食と台湾の犬。

ユクは宮古島で保護された犬だ。なぜ仔犬だったユクが野良犬となっていたのかは分からない。お母さん犬と離ればなれになってしまった経緯を色々と想像するのは楽しい。それも結果オーライというか、いま、北鎌倉でぬくぬくと腹を出して眠ることができている…

コミュニケーション下手な犬が、私を舐める。「シックスセンス」的展開。

ユクは四歳になった。歳を重ねて、少し性格が変わった。変わった、というより、形成された、というべきか。特に手を焼いているのは、散歩中に出会う犬たちとのコミュニケーションである。何度も会っている犬たちは、概ね大丈夫なのだが、初めてお会いする犬…

行かないでね。ヘソ天でお出掛けを阻止する犬。

なるべく犬と一緒に居てやるようにしている。犬の時間を人の時間に換算するのは不自然な気持ちになるが、やはり犬時間は早く過ぎていく、と折々に思ってしまう。群れで暮らす習性があったり、人と暮らしてきた歴史もある。犬も人と居たいと思っているようだ…