ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

一匹として同じ犬はいない。

同じ犬種でもまったく性格が違う。性格の傾向というものは存在するようだが、そういうものはあまり当てにならないだろう。人間において考えてみても同じことが言える。誰ひとりとして、同じ人間はいない。似たところを見つけることは容易だが、まったく同じ…

食べ物をめぐる犬と人。

ユクは食べ物を貰えそうだと、お座りをして、じっと待っている。両眼はまっすぐに食べ物のほうを向いている。片時も目線を逸らさない。よそ見をして、その機会をなくしてしまったら大変だ、必ず生き抜いてやる、という気概を感じる。 野良犬であった数ヶ月間…

無理するなよ!

ブラジリアン柔術の試合に出てきた。齢五十を過ぎて、こんなことをする人生になろうとは想像もしなかった。煙草の煙が漂うライブハウスに出入りをし、不健康そのもの、運動やフィットネスとはほど遠い人生を歩んできたからだ。十代までは運動が得意で何でも…

波があります、とは一体?犬の通知簿。

私が小学生の頃のお話。学期の最後に成績表を先生からいただく、通知簿と呼ばれるものだ。できることなら親にこれを見せたくはなかった。そのようなことは無論許されるわけもなく必ず両親に手渡された。なぜ見せたくなかったか、というと単純な理由で、成績…

吉野家の牛丼。

牛丼は吉野家のものが好きだ。棋士、村山聖も言っていたが、牛丼は吉野家でないといけない。松屋もすき家もなか卯もそれぞれ美味しいとは思うが、それは、吉野家あってこそ、なのだ。湖池屋のポテトチップスが美味いのも、カルビーのポテトチップスがあるか…

懐かしさは自分のためだけに。

懐かしいということは、生きてきた証しでもある。経験し記憶し、それを思い返すとき、懐かしい、と感じるものだからだ。生きていてもすべてを忘れてしまっていては、懐かしむことはできない。心に刻むからこそ懐かしいのだ。 ここへ初めて来た日は、不安でい…

家族会におよばれした犬。【夢が現実に!編】

ユクがお母さん犬からはぐれてしまったパターンは色々と想像した。宮古島で親犬を飼っていた方が、子犬だけ捨ててしまったのか。しばらく集団で行動していたけれど、ユクだけ崖から落ちてしまったのか。ユクの後ろ脚には骨折の跡があるので、それはそのとき…

家族会におよばれした犬。【出会い編】

宮古島で保護された犬と暮らすようになってから、現地の状況(保護される犬が多いこと)を少し知ったこともあり、宮古島の保護犬たちのことを気にかけるようになった。特段何かをするわけではない。宮古島で保護活動をされている団体のSNSアカウントを見て、…

犬のくちびる

動物に人間の手から食べ物をやる、ということをこれまでの人生で何度かは、したことがある。ハムスター、猫、カメ、そのようなところだろうか。犬には立派な牙がある。はっきり言って怖い。普段はオテやオスワリを命令していい気なものだが、犬に本気を出さ…

一時的にも縄張り意識?砂浜で縄張り守りごっこをする犬。

由比ヶ浜へ散歩に出かけた。決して海には入らないが、砂浜を前にすると、信号待ちでもそわそわして、一刻も早く砂を踏みしめたい、という顔をするユク。信号を渡ると、グイグイとリードを引き、砂浜へ走る。 ゴールデンウイークの由比ヶ浜は、若い子たち(人…

縄張り意識が芽生えた犬。

ユクがうちへ来て、二年が経とうとしている。最初の一年目より、この二年目のほうが早かった、と感じる。人生の体感が加速するように、ユクとの暮らしも加速しているのだろうか。犬の一生は人よりも短い。だからこそ、ユクとの一日を時間を大切にしたい、と…