ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

アベックがペアルックでアツアツ。

アベックがペアルック、という表現が使われなくなって久しい。
私ですら、アベックという言葉を真面目に使用したことがないので、これは相当に古い言葉なのだろう。まさに昭和時代の言葉だと思われる。ペアルックはまだ生き残っているかもしれない。アツアツカップル(これも昭和か?)が同じ格好をしている様を見かけることが、令和の現在でもある。仲良しの学生が似たような、ほぼ同じ格好をしている様子もよく見かける。私たちは仲良しである、ということを世間様に知らしめたいのだと思われる。私自身はペアルックを馬鹿にしてきた立場であるので、経験はない。

アツアツカップルが撮りそうなツーショット。

小学生のころ、学習塾に通っていた。塾の帰りは少し遅くなる。
すると駅構内の何故かくぼんだ人目の付かない場所に、高校生くらいの男女が立っていることがあった。「壁ドン」のスタイルだ。小学生の私にも、そればどういう状況なのか、彼らがどのような関係なのかくらいは分かった。友達と「なんかあちーな!」と叫びながら、その横を走り抜けていく遊びをしていた。走り抜けるときにお兄さんお姉さんのほうを見ると、恥ずかしそうだが、悪い気はしないような絶妙な表情をしていた。子供ながらにそういうものか、と納得したものだ。

やはり、私たちは仲良しである、ということを世間様に認知された喜びがそこにあるのだろう。

なんかあちーな!

ユクと私は仲良しである。
毎日一緒に散歩もしている。しかし、それだけでは世間様に、私たちは仲良しである、ということを示すことができている実感がない。飼い犬を蹴飛ばすような飼い主もいる。一緒に散歩しているからと言って仲良しだとは言い切れない。

仲良しの様子。

ずっと一緒にいて、仕事中も一緒にいて、寝るときも一緒だ。仲良しこの上ない。散歩中にも、私たちが仲良しであることをもっと知ってもらいたい。

お直ししてもらったジャケットを着るユク坊。

ふと、ユクを見ていると、妻にお直しをしてもらった黒いナイロンのジャケットを着ている。私はカーキのコットンジャケットだ。そうだ、こんなときこそペアルックだ。実は二年ほど前から気になっていたナイロンジャケットがある。散歩中に携帯電話を触ることを普段はしないのだが、思い立ったが吉日である。フリマサイトでナイロンジャケットを購入した。

無理な体勢でアツアツツーショットを撮ろうとする私。

翌日、すぐに商品が届き、私たちはペアルックとなった。
なるほど、ペアルックというのはこういう心持ちになるものか。