ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

源氏山公園から寿福寺へ抜ける道で墓に囲まれる。

源氏山公園から、いつもは化粧坂切通を下り、扇ヶ谷に抜けてくる。そして、亀ヶ谷坂を登って北鎌倉のほうへ戻って来る。良く通る散歩コースのうちの一つだ。今日は源氏山公園から化粧坂切通を下らずに、真っ直ぐに進んでみた。ユクが何となくそちらに行きた…

お礼

茶の湯の稽古に大阪まで通っている。十年ほど前、大阪から神奈川に引っ越す際、私はお茶の先生に引っ越す旨を伝えた。齢九十の先生は「鳩が豆鉄砲を食った」ような顔をされた。鳩が豆鉄砲を食った顔を実際には見たことがないが、鳩が豆鉄砲を食うとこのよう…

少しずつマーキングするようになった犬。

犬にはマーキングという習性がある。 犬を飼う前は、縄張りをアピールしているのかな、くらいに思っていたが、実はマーキングにはお互いの情報を交換する目的もあるそうだ。年齢や健康状態などを嗅ぎとることができるらしい。まったく人間には想像もつかない…

尻尾を振る速度が緩やかな犬。

犬が喜びを表現しているイメージとして、尻尾を振る、というものがある。実際には尻尾以外にも、跳び上がったり、万歳するように立ち上がったり、伏せして出迎えたり、と様々な喜びの表現があることを、ユクが来てから知った。中でももっともポピュラーな表…

見事な尻尾じゃのう、と褒められた犬。

ユクはご年配の方に何故か人気だ。「脚が長くて犬らしい格好だわね」と感心されることや鹿のような斑点模様を美しいと言ってくださることもよくある。また、あるときにはおじいさんが一言、「見事な尻尾じゃのう」と褒めてくださった。恐らくその人気の理由…

ポチとその思い出。犬のために作った歌。

犬を飼うのは、ユクが初めてだ。しかし、仲の良かった犬は高校生の頃にいたことがある。名前は「ポチ」という。ポチは、私の小学生のときからの親友が飼っていた犬で、一緒によく散歩に出かけた。ポチを連れて昼夜問わず、神戸のニュータウンを男二人と犬一…

犬が鼻を鳴らした。

このような表現が小説などによく出てくる。フンッと、確かに鼻を鳴らしたような音を出すことがある。しかしこれは、匂いを嗅いだ息継ぎとしてのフンッであるように、私には思われる。 景色よりも地面 ユクは散歩に出て、そこら中の匂いを嗅ぐのが大好きだ。…

ついにクレートに入った犬

「そうそう、今日はクレートに入れたんだよ」と妻。そんなすごいことをさらっと言ってのけた。ユクはクレートには絶対に入らなかった。これはきっと、保護された時のことや空輸された時のことなどの記憶がそうさせているのだ、と考えていた。 ひどく嫌がるの…

お寺の門前に化けて出る男と犬

ユクと初めて散歩したときに行ったお寺がある。そのお寺は近所で、今でもよく行く散歩コースでもある。 寺の門前に少し見上げる程度の階段があって、ユクと駆け上がり競争をすることになっている。なぜかユクは階段を見ると駆け上がりたがる。階段の上にでも…

野良犬時代の暮らしに思いを馳せる

犬はどのような犬でも人に撫でられるのが好きで、こちらが大きな声で喜びながら近付くと、犬も尻尾を振って喜ぶものである、と思っていた。犬を飼うまでは。それは大きな間違いで、大声出して駆け寄って行こうものなら、吠えられるだけならともかく、犬によ…