ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

うちの子記念日は来た日のことを思い返す日。

ユクがうちにやってきて、四年が過ぎた。
最初の一年は大変だった。いや、一ヶ月、一週間はもっと大変だったか。初日、二日目も大変だった。それを思えば、今の状態は、犬も人間も落ち着いていて、淡々と日々を暮らすことが出来るほどになった。犬は特に同じことを繰り返すほうが好きなように見える。予測できることを行っていくことに安心をおぼえるのだろう。気持ちは分かる。私もどちらかといえば、淡々と暮らすのが好きになってきた。

来た日のユク坊。

繰り返したところで同じ事にはならないのがおもしろいところで、そのおもしろさに気付くようになるのは、ある程度の経験が必要なのだと思われる。五歳児は淡々と暮らしたいとは言わない。

4歳児だけど毎日淡々と暮らしたい。

同じ毎日を過ごしている。
ユクが来てからというもの、ユクが中心だ。朝夕の散歩があるので、生活のリズムが一定になってくる。これが犬と暮らす効能と言える。

なぁおい。寝室に行って昼寝しようぜ。

起きよう、食べよう、遊ぼう、散歩に行こう、昼寝しよう、寝よう。すべてユクが正確な時刻通りに教えてくれる。淡々とそれに従って暮らしていけば良いだけだ。

極楽極楽。

同じでつまらない、と犬は言わない。
朝も夜も、食事の時刻になると、飛び跳ねて喜びを表現するユク。

生き方を見習う他なかろう。

来た日のユク坊2。