ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

食べない犬との闘い。

犬が餌を食べない、というのはよく聞く話だ。
ユクは割と何でも食べるので、そのようなことで悩んだことがなかった。おやつも通常のドライフードで大丈夫なくらい、主食をいつでも好んで食べてくれるので助かっていた。そう、過去形の表現となってしまった。ユクが朝食を食べない。

見つめられてもさ。

朝は、ドライフードとフリカケスープとヨーグルトを与えている。フリカケスープというのは、野菜が加工されてフリカケになっているものを水に溶いて飲ませているので、勝手に「フリカケスープ」と命名したまでのことだ。そこに関節用のサプリを一錠落としている。これは元々あまり好きではないらしい。私が器を持って、応援をして飲ませている。準備をしてユクを呼んでも、来るのがワンテンポ遅い。
ヨーグルトは大好きだ。器をピカピカにしてくれる。ヨーグルトの紙容器もきれいに舐め取ってくれるので洗う手間が省ける。

その大好きなはずのヨーグルトも食べない。

食べない割に要求顔するユク坊。

いつも出している物以外のもの、たとえば、特別なおやつなどをここで出してしまっては、ユクのしたたかな要求に負けてしまったことになる。食べないからといって、その展開はよくない。とりあえず、すべて片付けて様子をみた。

午後の散歩の前に、ヤギミルクをやっている。これはどうだろうか。飲んだ。少し安堵した。ぐったりして食欲がない、ということとは違いそうだ。

散歩はいつもどおり。

午後の散歩に出かけた。
元気に歩いている。道中でいただくお友だち犬の飼い主さんからのおやつも食べた(食べるんかい)。朝から何も食べていないのに、便は通常量のものをした(するんかい)。

帰宅後、少し盛りを少なめにして、恐る恐るドライフードを出した。
食べた。

一粒残したのは何かのメッセージ?

翌朝からは普通に食べ始めて、いったい何だったのか、と謎は解けないままだった。そして、数日経った今朝、また食べない。今回はヨーグルトは食べた。ドライフードが何かいけないのか。

おぬしは何もわかっていないなという顔をするユク坊。

まだしばらくこのような闘いは続きそうである。