ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

ケージやクレートは安全な場所と認識している犬。

リードの金具部分が怪しい。ということを妻が発見した。
なのでここ二日間は、もう一つリードを着けてトリプルリード状態での散歩となった。トリプルは流石に大変だが、妻が新しい物を注文してくれたので、今日にも届くはずだ。

なんかリード多いね。

ピンポーン。
玄関チャイムが鳴ると、ユクがすくっと立ち上がる。何か怪しい奴でも来たのでしょうか?追い払いましょうか?というような表情で私の顔を見る。いや、ユク坊、大丈夫だよ、キミの新しいリードが届くんだよ。
そう言いながら、二階に居た私たちは階段を駆け下りた。私は玄関を開けた。

チャイムが鳴る前はこんなものです。

おじさんが立っていた。しかし、配達の方ではなさそうだ。
「以前にお知らせしておりました。電気の点検に参りました」
たしかに、お知らせの紙が入っていた。
不在の場合は、外の漏電の点検のみ、とあり、希望があれば家の中も、という感じで書かれていたので安心して家の中は散らかったままだった。

「あ、はい、いや、犬がいますので、しばらくお待ちください」

ハウスしたユク坊。表情に余裕がうかがえます。

そう言って、私はユクにハウスを命じた。
こういうときのユクはとてもよく言うことを聞く。ケージやクレートに入っていると安全である、ということを学習してくれていてうれしい。

洗面所にある分電盤のところまで案内した。
散らかっているリビングを通ってもらわなければならない。おじさんも散らかっているところなんて見てませんよ、気になりませんよ、といった感じで通り抜けてくださっている。こういう場面を何度も経験されているのだろう。
後ろでユクが小さく唸っていたが、おじさんには聞こえない程度だった。なんとも。

これはお風呂が嫌でケージに逃げ込んだときのユク坊。

点検はすぐに終わり、もう一度、脇目も振らずリビングを通り抜けてくださった。
やれやれである。

業者の方を見送ったあと、郵便受けを確認すると、新しいリードが届いていた。投函だったか。