ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

お天気に敏感な犬。外すこともあるけどね。

梅雨が近い。梅雨に限らず、常に天気には気を配っている。犬を散歩に連れて行く必要があるからだ。家の中では絶対に用を足さないユクを外に連れださなければならない。「したくなったら、絶対にしますから」と物の本には書いてある。それを信じて、トイレト…

カレーづくりで冒険できない。あるいは海で。

たとえば散髪。私はこのところ新しい散髪屋さんに行くことをためらわない。気に入っていた近所の散髪屋さんが「画家になります」と言って廃業されてしまったので、新しい散髪屋に通うようになった。切ってもらった直後はさっぱりするので、気持ち良い。また…

もったいないから食べなさい。多様性を求む世に。

犬と暮らしていると、気付かされることが多い。特に、人間には当たり前のことが、犬にとってはそうでない、ということを改めて認識するようなことだ。 当たり前ってなに?(そ、そこからか!) 人間が他の動物と決定的に違うのは、抽象化する能力だろう。文…

他の犬に吠える犬。小走りでやり過ごしたい飼い主。

すべての人と犬に対して友好的な犬であれば、こんなことで悩む必要もない。ユクには番犬気質がある。言い方を変えれば、縄張り意識なのだと思う。縄張り意識というと人間からすればエリアの概念だが、犬にとっては、所有という概念もそこに含まれているよう…

海まで来てしまった脚の悪い飼い主と喜んだ犬。

私は足を怪我している身だ。怪我をしていても、それなりに歩くことはできる。お会いした人に怪我がバレない程度に歩くことができるようにもなった。それでも北鎌倉から由比ヶ浜まで、となると片道一時間はかかる大変な距離だ。 その日、ユクは鎌倉方面へ行く…

受け入れるも何も。この瞬間を生きている犬と勝負の向こう側。

ユクには骨折痕がある。左の後ろ脚をほとんど使っていない。両方の脚を見比べるとそれは明らかだ。左のお尻から腿にかけての筋肉がほとんど発達していない。大きい方をするときも、いつもバランスが悪く、ぐらついている。走るときは後ろ脚を同時に蹴ってい…

お庭でバーベキュー。地べたに住む、団地育ちの飼い主。

私は団地で育った。高度経済成長真っ只中の団塊ジュニア世代ということになるのだろう。高度経済成長期の何が良かったのか、というと世の中に不安が感じられなかったことではないか。もしかしたら私が子供だったので、単に不安を感じられな買っただけかもし…

うちの子記念日は来た日のことを思い返す日。

ユクがうちにやってきて、四年が過ぎた。最初の一年は大変だった。いや、一ヶ月、一週間はもっと大変だったか。初日、二日目も大変だった。それを思えば、今の状態は、犬も人間も落ち着いていて、淡々と日々を暮らすことが出来るほどになった。犬は特に同じ…

季節の移ろいに気付くには。

歳を重ねると、体力が落ちる。人間も犬も。百歳の影絵画家、藤城清治さんをテレビで見た。手すりにつかまりながらもしっかりとご自身の脚で階段を上がっておられた。そのようすをみて、膝を怪我している私と同じではないか、とすぐに思った。今からあと五十…

人の気を引く技が多彩になってきた犬。

ヘソ天は絶対、というルールが我が家にはある。犬がヘソ天をしたら、すべてを留め置いて必ずお腹をさすってやる、というルールだ。このルールは九割以上の確率で守られている。まれにオンラインミーティング中にヘソ天が始まってしまい、ヘソ天のまま放置さ…

トップの座を狙う犬。

ユクはリーダー気質を持った犬だと思う。犬を何頭も飼ったことがないので、比較した上での結論ではない。ただ、そう感じる、程度のことだ。臆病なところも多く見受けられるので、実際にはリーダーという柄でもないような気もする。保護されたのは一匹でいた…