ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

犬のはみがき。歯磨きペーストと歯ブラシ。

「はみがきする犬〜」と言って、毎晩犬の歯磨きをしている。
ユクの歯磨きをするときのオリジナルの歌もあるが、割愛する。

歌わないなら起きません!

呼びかけると、ユクは背筋を正して、歯磨きが始まるのを楽しみに待っている。歯磨きが好きなのだ。シャンプーは嫌いだし、爪切りも至難のわざであるし、なかなか人間が犬のためを思ってやろうとすることを素直にさせてくれないのだが、歯磨きだけは特別だ。もう一つあった。ドライヤーによるブローは悪い気はしないらしい。

悪い気はしない。

歯磨きが好きな理由は犬用歯磨きペーストの味付けにある。「チキン味」だそうだ。私は味見していないが、チキンの味がするらしい。これを舐めたいのだ。
歯磨きペーストを舐めようとする犬の舌をよけながら、素早く歯にアプローチして、ブラッシングを行う。その滑稽さに、最初の頃は私も笑い転げながらやっていたが、もう慣れた。ペロペロペロと動く犬の舌の速度を超えた速度でブラッシングを動かすことができる。真顔で。

人間の子供用歯磨きペーストも、いちご味などの風味が付けられていたものが売られていた。今でもあるのだろうか。子供ながらに「こんなの身体に悪いものを食べてしまうではないか」と矛盾を感じていた。
犬用ペーストもチキンの味付けと聞いたときに同様の思いがあった。しかし、舐めても大丈夫、舐めても効果があります、と記載されている。信じるしかなかろう。

ペロリストとの闘い。

最近、歯ブラシも新調してやった。
妻と私とユク用に三本購入した。スイス製の代物だ。
これがとても良い。毛の密度が高く、とても柔らかい。だから歯茎を傷つけないし、表面がよく磨ける。少しお高いが、長持ちするというレビューを読んだので、期待している。

ポップな色なのは良いが、私に配給された物はブラシの部分が真っ赤な物。歯磨きの度に歯茎から血が出ているように錯覚する。ユク用には汚れがわかりやすい、ブラシの部分が黄色の物が選ばれた。

歯並びはどうしようもできません。