ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

犬が人間の足元で寝るのはなぜ?

犬と一緒に寝るようになって随分経った。随分経ったけど、ユクは毎晩、人間のベッドに上がると全身で喜びを表現する。ご飯前も毎食飛び上がって喜ぶし、寝るときも毎晩うれしいようだ。毎回新鮮に喜ぶ姿を見て、こちらもうれしくなる。一日一日はとても大切なもの、とあらためて犬に教わっている。

これはお昼寝。

犬の寝方は季節によって変わる。
冬は掛け布団のなかにもぐりこんで、人間の股の間で丸くなって眠る。人間側はカエル足のような格好をするか脚を広げなくてはならない。夏は掛ふとんの上で丸くなるか、脚を大きく伸ばした状態の伏せをして寝ている。ユクが掛ふとんの上で寝るものだから、夜中ふとんが掛かっていなくて寒いな、と思っても動かすことができない。
夏も冬も何かと困ったこともあるが、犬が一緒にいてくれる幸せには代えがたいものがある。

なんというか朝の風景はこんなかんじ。

ほとんどの場合、ユクは私たちの足の方で寝ている。
川の字になって寝ている場合でも、頭が人間の足の方だ。

犬が足元で寝るのは、飼い主を守っているからだ、と何かで読んだことがある。だからユクもそうしているのかなぁ、守ってくれているのかなぁ、くらいに考えていた。あるとき妻が、ユクが足元で寝ているのは、群れでの役割を果たしているのだ、という説を唱えた。群れで寝ているときに、あらゆる方向を守るという目的のため、人間たちの足の方角を守っているということだ。

しょうがねえな、とは思ってる。

人間は同じ方向を向いて寝て、馬鹿な奴らだな、とユクが思っているのか。