ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

受け入れるも何も。この瞬間を生きている犬と勝負の向こう側。

ユクには骨折痕がある。
左の後ろ脚をほとんど使っていない。両方の脚を見比べるとそれは明らかだ。左のお尻から腿にかけての筋肉がほとんど発達していない。大きい方をするときも、いつもバランスが悪く、ぐらついている。走るときは後ろ脚を同時に蹴っている。つまりはウサギ跳びのようになっている。そんな状態でも、他の犬と比べるでもなく、自分の状態を嘆くでもなく、普通に暮らしている。

いやや!!と言っているようですが、ただのあくび。

人間なら、この脚さえ問題なければなぁ、などと言い訳に使いそうなものだ。ユクはまったくそのようなことはない。犬だから当たり前なのだろうか。

右脚で蹴ったろか!

膝を怪我して、ひと月ほど経つ。人間の話だ。
随分と歩けるようにはなったが、まだまだ痛みはある。ブラジリアン柔術の稽古はしていない。脚さえ治ればなぁ、とか怪我してなければなぁ、と、ふと思ってしまう。

膝のリハビリ中。

過去や未来に対する仮定の考えには何のメリットもない。冷静に考えれば分かりきったことなのに、ついついそういう思考に陥ってしまう。にんげんだもの、などと言わず、犬の行動を見て、自分も今のこの瞬間をしっかり生きていくという軌道修正を図っている。

持っている駒で勝負するしかない。
勝負?勝負なのか?その彼岸へ行きたいものだ。