ウェブ制作において、一緒に仕事をしている方の影響でSF作品を読むようになったということは前に書いた。彼は「スタートレック」シリーズのファンでもある。私もそれを知り、シリーズを観ようと何度か挑戦したが、いかんせん映像が古く、世界に入っていけない。二十四世紀の話なのに、ほころびそうなニットを着ていたりして、そういうことばかりが気になってしまう。映像の画角も四対三である。そんなこともあって、世界観を理解するまで時間がかかった。
「スタートレック」はその名の通り、色々な星を旅して回るストーリーだ。異星人たちと交流するのだが、全員が英語を話す。これも「なんでやねん!」案件ではあるが、そこは未来なので、違う星の言葉も英語に聞こえている、という設定だそうだ。なるほど、では私も、と、日本語の吹き替えで何話か観てみた。やはり文字より情報量が多いので、理解がしやすかった。そして、とうとうその世界観も概ね理解できるようになり、ドラマを楽しむことができるようになった。

基本的には一話完結のドラマなので、どれを観ても楽しめるようになっている。ただし、順番通りに観ないと、たまにネタバレと言うか、そういうことも起きる。それも仕方ない。悠長に順番に観ていられなくなったのだ。
と、言うのも、Netflixで観ていたある日、左肩に「1月8日で配信終了」の文字が出るようになった。ずっと配信されると思いこんでいて、ゆっくり観ていた自分を呪った。何事も当たり前と思ってはいけないのだ。

年末年始は大変だ。
「スタートレック」三昧が予想される。
犬が出てくる話はあるのだろうか。
今のところ、そういう話に出会ったことがない。

ただ、一九六〇年代から制作されているドラマなのに、倫理観、価値観、すべてが今よりも豊かな世界だ。多様性に多元性、持続可能性が実現されている。こういうものを考え出せる人類はまだ捨てたものではない。そして、「スタートレック」にファンが多いことも捨てたものではない。

ユクも新しい匂いを探して、今日も散歩に出かける。
私はユク艦長に付き添うスポックのようなものだ。
