ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

2025-01-01から1年間の記事一覧

クーラー病。あるいは夏風邪。あるいは種の違い。

夏風邪をひいた。ご安心あれ、人間の話だ。若い頃は夏風邪などひかなかった。夏といっても、気温がそれほどまでに高くはならなかったからだろう。摂氏三十度を超えると驚いたものだ。つまり、夏の気温というものは、大体二十五度位のものだった。ギリギリ、…

二つの大予言。犬はロックか。

話題の本は数年前に買って読んだ。あした大地震と大津波が来るらしい。何でも表紙に東日本大震災の日付が書いてあったので、予言漫画であるとされていた。内容はといえば、私はこういう怖い夢を見ました、というものだ。予言します!というものではない。勝…

犬のへそ天の意味するもの。

犬がお腹を見せる行為は服従の意味がある。と、犬と暮らす前に、そういう知識があった。急所であるお腹を見せるほど、あなたを信頼しているし、敵対するつもりはございませんよ、という意味だろうか、くらいに思っていた。しかし、犬と実際に暮らし始めると…

さらば青春の光。

「さらば青春の光」を観た。お笑いではない、映画のほうだ。原題は「Quadrophenia」。学生の頃、モッズのスタイルに憧れた。スーツを着て、軍払下げのパーカーを着る。モッズメーデーにはわざわざ神戸から東京のライブハウスにまで出掛けた。かつてイギリス…

阿呆そう?可愛い?

梅雨である。まだ、梅雨のはずだ。湿気はこの季節らしいといえばそうとも思うが、期待より雨が降らないので暑さが際立っっている。すると、梅雨を通り越して、夏になったかのような気持ちになってくる。ここ数日間は真夏と同様の過ごし方をしてきた。すっか…

ランチ未遂。

近所にとても良くしてもらっているお店がある。お店で良くしてもらっているというよりは、普段の散歩のときにいつもとても美味しそうな手作りおやつをユクにくださる。ユクはもう虜になっているので、いつも駅周辺でキョロキョロと探すのが日課となっている…

暑い日の散歩ルート。

北鎌倉から鎌倉方面の線路は東西に真っ直ぐだ。つまり、線路に沿う道路を歩くと、うちからは西へ向かうことになる。日の長いこの季節、しばし西陽を浴びながら歩かざるをえない。そうなると心配なのはアスファルトで舗装された地面の温度だ。地に近い犬はそ…

一日一笑。

ユクは毎日何かしらの笑いを提供してくれる。犬は笑わせようなどという作為がないため、余計におもしろい。真面目に取り組んでいるところを笑うのは申し訳ないとも思うが、笑いとはそういうものでもあろう。 何をニヤニヤしているのだおぬしは。 ユクのため…

梅雨らしいお散歩。

その日の夜、私は柔術の道場に行かねばならなかった。予定が確定しているものだから、遅めに散歩に出かけて、というような時間的な余裕もない。人間の夜の都合に合わせて犬の散歩を終わらせておかねばならなかった。今週梅雨入りをし、その日も雨がちなお天…

週末の海。雨宿りハンバーガー。

日曜日。ユクが鎌倉方面に向かった。六月はあじさい目当ての観光客も多くなるので、出発が遅くなる。午後四時半を過ぎれば人の流れは少し落ち着いてくる。お寺が閉まり始めるからだ。午後六時ともなれば、北鎌倉の線路脇は誰も歩いていない。そのさまは緊急…

とても良い毎日。あと半年の命なら何をやめますか?

あと半年の命なら何をやめますか?と言う質問がとある本に書いてあった。私はしばらく考えてみた。 あまり考えていない顔。 出てきた答えは「特になし」だった。明日死ぬなら話は別だが、半年先ならすべて今のままでよい。この答えから察するに、私の人生の…

雨の日の散歩をしぶる犬。

梅雨入りはしていないが、ここのところ梅雨のような空模様だ。犬が家で用を足せないので、雨でも外へ連れて行く必要がある。 小雨は楽勝。 ユクは水が嫌いだ。宮古島出身ではあるが、海には決して入らない。砂浜は好きだが、海には入らない。お風呂も嫌いだ…

而二不二。円覚寺夏期講習会に参加した。

残念ながら人間の話だ。犬は夏期講習に参加できないようだから。犬フレンドリーな円覚寺でも座敷には犬はあがれない。 雨散歩がんばったのに? というわけで、人間のみが参加することとなった。「サイン会」には参加しなかったし、日曜説教会などにも参加し…

大徳寺といえば一休さん。

お茶の用事で大徳寺へ行った。利休忌という大徳寺で毎月二十八日に行われている法要がある。それにそえられた茶会のお手伝いで行ってきた。大徳寺には千利休のお墓がある。石田三成のお墓もある。古田織部のお墓もある。歴史で習ったことではあるが、三名様…

ははは。犬の歯磨きの話。

歯が欠けた。ご安心を、人間の話だ。 ピンボケやないか! 柔術のスパーリングの最中に、前歯が妙な噛み合わせになり、ガリッと削れた。先端が少し削れた程度なので、欠けたといっても誰にもわからない。しかし、歯は何度も生え変わるものではないので、気持…

俺たちは万博に行けるのか。

私は一九七〇年生まれなので、万博の年生まれとして半世紀を生きてきた。特に自分より十歳以上うえの方には説明しやすかった。「ほう!万博の年生まれか」とのってきたら、最も入場者数の多い日に生まれました、と追加情報を入れることにしてきた。 『科学』…

ついに気づいてもらえた愛犬Tシャツ。

二年前の誕生日に妻がプレゼントしてくれた愛犬Tシャツ。いっぱいいっぱいになって抱っこされたときの顔がプリントされたものだ。犬に見えないのか、いっぱいいっぱいの顔だからユクに見えないのか。 いっぱいいっぱいの顔をしたユクT。 一年半くらい着てい…

円覚寺でサイン会。

円覚寺に用があった。知り合いが珈琲を販売するというので、それを目当てに入場した。 円覚寺は広い。歴史も古い。ただ、禅宗の寺なので、奈良や京都の寺を見て育った関西の人間としては、少し新しい、と感じる。奈良時代と鎌倉時代の差がそこにはある。六百…

五月の海と愛犬Tシャツ。

過去の写真を振り返ると、ユクの来た日の数日後には海へ連れて行っていた。犬の散歩で砂浜へ行く、というのは犬を飼うイメージとしてはお決まりな感じもする。実際にそれなりに広いし犬が多少走り回っても周りに迷惑をかけることも少ない。犬を連れた人は実…

五周年。ユク来た記念日。

ユクがうちに来て五年が経った。コロナのパンデミック真っ只中に面会に行き、お届けもしていただいた。人間は全員がマスクをしている状態だった。あの頃は真夏にもマスク、よくやっていたものだ。 初めての散歩。ダブルリードは変だし、尻尾も下がっています…

たまには外で働く。

私は自宅で働いている。かれこれ十年以上、自宅で働いている。独りで働き始めてからは二十年になる。最初の十年は事務所を借りて働いていた。神奈川に引っ越してきてからは自宅で働いている。自宅で働き始めた当初は、なんだか落ち着かなかった。公私の別け…

バーベキューパーティ。お犬様へお肉を献上。

お庭でバーベキューというものを経験したのは、今の家に住んでからだと思う。当然だ、庭のある家に住んだことがなかったからだ。河原や山でのキャンプの際に参加したことはあるかもしれない。 大切なのは、いつどこで誰におやつをもらったか。 記憶にないこ…

犬に草を食べさせないようにするしつけ。その後。

道草を食う。犬の話だ。この場合、寄り道をするという意味合いではなく、文字通り道草を食っている犬に関する話。近所の飼い犬たちもよく草を食べている。飼い主にも二種類あって、食べないように叱る飼い主と、天然のサラダバーだねぇ、と容認する飼い主に…

同じものでも新鮮に喜ぶ姿勢に学びたい。

鰻を食べた。鰻は私の好物だ。店がやたらと特上をおすすめしているので、特上というもの注文してみた。大きな鰻が贅沢にのせてある。箸を入れるとふかふかとした身がほぐれる。いかにも関東の鰻らしく柔らかな仕上がりだ。タレはさほど甘くなく、醤油が利い…

新緑。

今の気分としては、新緑の季節が好きなようだ。人間、私の個人的な話だ。 もしゃもしゃ。 今年はなぜか桜を見ても心躍らず、散る桜の儚さばかりが気になった。満開の桜を見て、心が軽く浮かび上がるような気持ちになる年もあった。受け取る人間のその時の状…

Uber Eatsのアプリを消した話。

北鎌倉には観光客向けの飲食店しかない。しかない、は言いすぎかもしれないがそうでもないと思う。つまりは金額が高いのである。となりの駅まで足を伸ばせば、ファストフード店がある。しかし、仕事が忙しく、となり町へ行く時間も惜しい。そのようなときに…

鴨夫婦と遭遇する犬。初デートの思い出(人間)。

妻が妻になる前の話。私が彼女とはじめてのデートに行った際、お昼に鴨のローストを食べた。これがとても美味しかった。はじめてのデートなので緊張して味も覚えていないということになりそうなものだが、そんな緊張も忘れるほどに美味しかった。高台にある…

クルクル大便パニック。

犬に何かを教える、もしくはしつける、ということをするときに、障壁となるのが言語の問題だ。言語は私たちに意味の空間のようなものを作り上げる。モノやコトに名前を付けて意味を持たせる。意味とはそれらの関係性とも言い換えることができる。名付けるか…

ミクロな私たち。

四月も半ばだ。年始から三月までは過ぎるのが早いと覚悟していたが、四月も早いではないか。このような速度で日々が過ぎるのだから、人生などほんの一瞬だ。言葉や概念で刹那を語り尽くすことはできない。体現するのは本当に刹那だ。 新聞で戦争による死者の…

桜の儚さを感じる年頃。痛みと加齢、格闘技。

体力の衰えなどはまったく感じていないのだが、身体中に痛いところが増えてきた。格闘技のこともあるが、加齢もその要因を大きく占める。膝が痛い、首が痛い、指や手首が痛い。体が温まると痛みのことを忘れる。忘れているだけで、治ったわけではないので、…