ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

ユクが野性にもどる道。

過日、二人と一匹で、ハイキングコースを歩いた。正午過ぎに出かけて、帰る頃には暗くなっていたので、四時間くらい歩いたろうか。

普段の昼間は寝ていることの多いユクだが、外が大好きだし、昼間に出かけようと連れ出しても、まったく嫌な風ではない。むしろまだまだ若いし、もっと遊びたいに違いない。もっと外に連れ出してやらねばな、と思う。
そんなことで、季節も良くなったし、昼間から出かけたのだった。f:id:oven9:20211217232120p:plain朝のお散歩では気分の乗らない山の道も、午後なら率先して登って行くユク。調子が良すぎるので、このままだと「阿呆になる」のも時間の問題だ、と少し心配しながらもユクと駆けてゆく。おやつタイムを適度に挟むことによって、「阿呆になる」ことを回避していく。

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大仏ハイキングコースというところを歩いて行く。すれ違うお年を召したハイカーに、「あ、ワンちゃんだね、偉いねー」と声をかけていただく。感謝申し上げながらも、犬のほうが体力あるし、あなた方のほうがもっと偉いと思います、と心の中で考えていた。

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階段ダッシュについていけなくなった私。

鎌倉らしい切通の道や長い階段を登った。さすがのユクも息を切らして、それでも休まず登り切った。ちょっと歩いたら道にへたり込んで抱っこするしかなかった犬とは思えないほど、体力が付いた。

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そして山道を歩くときのユクの目は、輝いていた。何だか違う犬のように野性的に見えた。昔を思い出したりしていたのだろうか。そんなユクを見ていると、お前、犬なんだな、と思う。人と犬の関係は、やはりおもしろい。