ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

犬の馬鹿走りの原因を、なかなか分かってやれない。

突然、犬に何かしらのスイッチが入り、ガウガウと走り回ることがある。ユクがうちへ来た当初は大変驚いた。ガウガウ言って走り回っている犬など、長年見た経験がなかったからだ。調べるとすぐにそれは、「馬鹿走り」や「阿呆走り」と呼ばれていることが分かった。それ以降、我が家でもユクがそのような行動をし始めると、「阿呆になった」と表現することになった。私は関西の出なので、そのほうが馴染みが良い。

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本当に脚が悪いのか、という走りを見せるユク坊

この馬鹿走り、犬によって、夜になりやすいとか、家の中でなりやすい、など様々あるようだ。一概にこのタイミングで、この犬種が、年齢が、などと説明できるものでもなさそうである。そして、ユクにおいても、多少はパターンというものを見ることができるが、いまひとつ、これだという原因を指し示すものを見つけられてはいない。

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山道を歩いていて、突如「阿呆になる」こともある。何かを懸命に嗅いでいて、その匂いに反応したかのように突然ダッシュ、ガウガウぐるぐると走り出す。気に入らいない獣の匂いでもしたのだろうか。そうかと思えば、そちらには行きたくない、と四肢を踏ん張るユクに対し、駄目だよ行くよ、と連れて行ったことが気に食わなかったのか、直後「阿呆になる」ことがある。原因を取り除けば対処できそうなものだが、未だ阻止できた成功例は少ない。

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犬と人。
すぐに気持ちが分かり合っては楽しみも少なかろう。互いにいろいろ分からず、コントロールなんてできない。それでも伝え合おう分かり合おうとして、もがくところに良さがある。

恋の話をしているみたいだ。