ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

ヨーグルトパックの縁を外したい男。

毎朝、ヨーグルトを食べている。
犬の話だ。人間は毎日は食べていない。犬はストイックに毎朝ブルーベリーをふた粒潰し入れたヨーグルトを楽しみにしている。人間の味覚から考えると随分と酸味が強いであろうと思われるが、平気な顔、いやむしろ旨そうに食べている。食べ終わったあとの器はいつも輝いている。

犬がヨーグルトを召し上がったあとの器。

毎日沢山食べるわけではないので、ひとパック買えばしばらくは持つ。ヨーグルトはユクのために買っているようなものだ。人間ももっと食べれば良いと思うのだが、なぜか習慣化しない。

毎朝きっちりパトロール。ルーティンを崩さないユク坊。

ヨーグルトひとパックが今日で終わりそう。そんな日には、ユクにエキストラボーナスが配布される。ヨーグルトの空箱だ。
空箱とはいえ、中の壁にはヨーグルトが少量残っている。ユクはこの少しのヨーグルトを舐めとることを楽しみにしている。

底まで舐め取ります。

パックにマズルを突っ込む姿を人間は楽しむ。わずか数分で、紙ゴミに捨てられるほど綺麗にしてくれる。満足気にため息をつきながら余韻を楽しむユク坊。また、しばらくすると、思い出したように転がしていた紙パックを拾い上げて、縁(ふち)の固い部分を外し始める。なぜ縁を外したいのかは不明だ。

パックの縁(ふち)を外すユク坊。

タオルに付いたタグなども外したがる。ぬいぐるみに付いたタグも同様。なんとなく、くっついているものを外す快感を求めているのだろうな。

縁を外し終えると、またため息をつきながら余韻にひたっている

これでご納得。