ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

朝のお寺散歩に復帰できました。

夏の初めにスズメバチに刺されてから、ユクにはトラウマが残っている。
時折フラッシュバックするようで、刺された尻尾の付け根を気にする仕草をする。背中のお尻あたりを撫でてやり、大丈夫だよ、と声をかけてやる。
実際には蜂が居ないし、羽音も聞こえないのだが、そのような気にする様子を見ているといたたまれない。

蜂に刺されたあと、毎朝行っていたお寺の参道に行きたがらなくなった。連れて行っても、奥まで行かず、早く帰りましょう、というような顔をして引き返そうとした。行きたくないと怯えている犬を無理に連れて行くのも忍びない。しばらくお寺への朝散歩を控えていた。

朝のルーティン、と言っても行き先だけの話だが、それが変わると出るものも出ない。これは大変困る。朝は大体三十分ほどの散歩で済ませている。それは人間が散歩のあと、働かなければならないからだ。要は時間がない。しかし、出ない。

そのようなことで、この夏は朝の散歩に苦心した。

蜂より、そっちのほうが危ないよ。

残暑厳しいが、少しは秋も感じられるようになった朝。
妻が浄智寺さんに行ってきた、と言う。
普通に奥まで行けたよ。

4歳だからね。余裕よ。

季節が変わって、ユクの心にも変化が現れたか。
今朝は、私が朝散歩に連れて出た。
お寺さんに向かう。確かに嫌がらない。スズメバチ事件前のように普通にお寺に向かっている。

力強い足取りのユク坊。

ここの参道は、住民と関係者の自動車しか入ってこないので、犬の散歩に最適なのだ。鶯の声はよく聞こえるし、木の陰も多く、夏でも涼しい。携帯の電波は届かないので、仕事の電話も通じない。ユクに記念撮影をする余裕も出ている。

良かった。

帰り際に少し、フラッシュバックした様子があったけど、なんとかお寺散歩へ復帰できそうだ。乗り越えたな!ユク坊。

大人顔でセルフィー。