朝の散歩が涼しい。
一日に何度もシャワーを浴びたり、着替えたりする必要がなくなってうれしい。油断しているとすぐに冬になりそうなので、秋を全力で楽しむ所存だ。ユクも同じように思っているのか、いつものように浄智寺の参道を散歩したのち、さらに北鎌倉駅の方まで足を伸ばそうとする。今日は祝日で切羽詰まった仕事もないので、付き合ってやることにした。

円覚寺の前までやってきた。
そうだ、たまには円覚寺に入ろうか。私は三宝会の会員なので会員証を見せればいつでも入ることができる。円覚寺の敷地は広く、通り抜けることもできる。地域住民としては通り抜けさせてもらいたい。しかし、逆側には門がないので入場料を支払うことができない。出るときに支払えばよいのだけれど、門の受付が閉まっていることもある。ならば、と、三宝会に入会し、年間パスと呼べるような物を手に入れた次第である。年間一万円である。

年間パスを受付で提示し、ユクと軽やかに入場した。
マーキングをさせないように、クン活も少なめにさせる。もしかしたら、ユクは楽しくないかも。だが車が通らず、安全なお寺の境内を散歩させてもらえるのは大変ありがたい。


円覚寺には、かつて法話を聴くために山中から白鹿がぞろぞろと出てきた、という言い伝えのある洞がある。白鹿といえば、ユクではないか。年に何度か、この洞にお参りをする。
ユクの耳にもありがたい法話が聞こえたか。
