ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

お休み恒例の浜辺散歩。ご機嫌な顔になる犬。

右へ向かうと住宅地コース、左へ向かうと鎌倉コース。住宅地コースの頻度が高い。そちらのほうが、知っている犬に会うことも多く、ユクが楽しみにしているオヤツをもらえる機会もある。それでも週に何度か、左を向き、鎌倉方面へ向かうことがある。ユクの目的は海だ。

宮古島出身、海が大好きな犬の肖像。

由比ヶ浜までは片道一時間くらいはかかる。八幡宮で折り返せば一時間で帰ってくることができる。ユクを連れて私一人で鎌倉方面へ行く場合は大体この折り返しコースとなる。犬も渋々付いてはくるが、若宮大路を北上する間、何度も足を止め、振り返る動作をする。あっち海なんだけどな、とアピールしているように見える。分かってはいるけどさ。

海はこっちです!

休みの日。
妻と私とユクで散歩に出かける。
こういうとき、ユクはなんだか張り切っている。自分がこの群れの責任者である、という背中を見せてグイグイ進んでいく。もちろん海の方へ。私たち夫婦も鎌倉駅辺りで心を決める。コンビニで飲み物やスナックなどを補充する。犬用のオヤツも買ってやる。ユクはそれを覚えているので、楽しみにしている。

海ってあっちらしいよ!

汗だくになりながら、夕暮れどきの由比ヶ浜に着く。海の家が並んでいて賑やかだ。若い男女が大げさな声を上げて騒いでいる。昭和も令和も変わらない。

達成感あふれる犬。

海に来ると、ユクの顔から達成感がにじみ出る。ハアハアしているのが笑っているように見えるだけだ、と以前に書いたが、撤回したい。明らかにご機嫌な顔をしている。家で人間の仕事が終わるのを待っている時のつまらなそうな顔とはまったく違う。

ゴキゲンな犬。

犬は人間を見て学んできたそうだ。表情を作ることも、人を見て学んだのだろう。犬の表情の種類は猿のそれよりも多いとのことだ。豊かな犬の表情にもっと注目していきたい。