ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

二つの大予言。犬はロックか。

話題の本は数年前に買って読んだ。あした大地震と大津波が来るらしい。
何でも表紙に東日本大震災の日付が書いてあったので、予言漫画であるとされていた。
内容はといえば、私はこういう怖い夢を見ました、というものだ。予言します!というものではない。勝手に周りが予言漫画として騒いでいるだけだ。

大予言。もうすぐおやつがもらえるでしょう。

子どもの頃を思い出す。
ノストラダムスの大予言」だ。これは大予言と謳っているものなのでたちが悪い。自分には三十代は来ないものとなんとなく思っていた。ロックスターは若くないといけなかった。ロックスターになりたいと考えていた私は若く死ぬのもロックでよろしい、と思っていた。ロックとは若者のものであり、「Don’t trust over thirty.(三十代以上を信じるな)」という言葉もあったくらいだ。また世界が終焉する瞬間に立ち会えることも少しうれしかった。

大予言2。もうすぐおやつは消えてなくなるでしょう。

一九九九年七の月。
ノストラダムスの大予言は見事に外れた。仕事が忙しすぎて、それどころではなかったが、そんな気もしていた。とにかく人生は続く。禁煙を最初にし始めたのもこの頃だ。まったくロックじゃない。

4歳以上を信じるな!(ユク、5歳だよね?)

犬と暮らすことはロックだろうか。
そういう人もいるだろうが、私はそうとは感じていない。私のロックはどこか破壊的、破滅的なものらしい。ユクとの暮らしは破滅的なものではない。かと言って創造的でもない。生きているだけだ。他をそぎ落として、ただ生きていることに集中しているような感覚だ。私は自分のために、ロックを再定義しなければならない。

ただ生きる。

ロックとはただ生きること。

「私が見た未来」によると、災難は二〇二五年七月であり、五日と限定されていない。