この夏、ドライフードを食べなくなったりしていたユクだが、最近食べるようになった。戻った、とでも言おうか。いや、まだ戻ったとは言い切れない感じはある。同じフードばかりでは飽きるだろう、健康のために他のものも、とこちらの思いとは裏腹に、匂いが違うことで警戒心を持つようだ。警戒心は良いことだが、飼主のことくらいは全面的に信頼して欲しいもの。その心が打ち砕かれる。
朝、違う味のフードを器に入れて差し出すと、さっきまで喜んでいたのに、匂いを嗅いで食べるのをやめ、少し申し訳け無さそうな上目遣いでこちらを見る。怪しまれている。そんなときは、なるべく明るく振る舞う。「ユク、大丈夫だよ。食べていいよ!美味しいよ!」
ユクは、恐る恐る食べ始める。少しは飼主を信頼してくれているようだ。
九割方食べたところでまたやめてしまう。
こうなったときは、器を持ってあげたりして、応援しながら食べてもらう。完食した。
いろいろな味に慣れてくれれば、フードを変えることもしやすくなるのにな、と思う。ただ、フードを変えたことでお腹が緩くなったり、ということもある。なかなかむつかしいものだ。
夏も終わりに近づいて(もう十月も半ばだが)、夕食のまえには、飛び跳ねてくれるようにもなった。あまり飛び跳ねなくなって心配していたので、とてもうれしい。ユクが跳ねたら、こちらの心も跳ねる。大きく喜んでやる。さて、まだまだ夏日だが、風は涼しいな。
午後の散歩に出かけようぞ!ユク。