闇バイトが世間を騒がせている。
そんなうまい話はないだろう、とか、そもそもこんな募集は怪しいだろう、と大人の人たちは思うだろう。そうは思わない若い人たちがバイトしているのだろうか。中学生までが闇バイトをやっている。確かに中学生くらいの年齢だと失敗してしまうことも多い。しかし、中学生で取り返しのつかないレベルの失敗はまずい。せめて、意を決して告白に望んだのに、相手の名前を間違えるくらいのことに留めておきたい。
芸人さんの闇営業も数年前によく聞かれた。
結果「闇」という言葉に悪い印象を持つようになってしまった。
しかし、「闇」と付くものがすぐには思い当たらない。せいぜい「闇鍋」くらいだ。実際にはやったことがないが、あれは遊びやおふざけの一貫なのだろうか。それとも大真面目に何が入っているか分からぬ鍋を皆で食べるものなのだろうか。いずれにせよ、衛生面での不安がつきまとうルールだ。
何か新しい闇言葉はないだろうか。闇言葉と言っている時点ですでに怪しい感じがしてしまう。闇だ。
闇勉強。
こっそり勉強する、こそ勉強みたいだ。闇だと目を悪くしそうでよくない。
闇コーヒー。
食べ物はすべて闇鍋に引っ張られてしまう。
闇散歩はいかがか。
冬が近づき、早く陽の落ちるこの季節。夏の感覚で散歩に出かけると帰り道ではすっかり暗くなってしまうことがある。そんなときの散歩が「闇散歩」だ。もしくはどっぷりと陽が暮れたあと、闇をさまようように犬と散歩に出ること。
駄目だ。闇をさまようように、と言っている時点でこれも怪しい。
闇うんちはいかがか。
だめでしょう。