ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

雨雲レーダーとにらめっこ。雨だと気が乗らない犬を散歩に。

空がゴロゴロと鳴ることが、この夏は多く感じた。
台風とそれに伴う豪雨。犬と散歩に出かけるときも、スマホのアプリで雨雲レーダーをチェックすることが習慣となっている。2つくらいのアプリを見比べて、セカンドオピニオンも受ける。最終的に決めるのは自分しかいない。山が近いところに住んでいるからか、天気は変わりやすいようだ。雨雲レーダーで見て、雨雲がなくとも、なぜかこの界隈だけは雨、ということは常だ。

降ってきた。

雨雲レーダーを見て、私なりに予測を立てる。一時間以内に降りそうであれば、それまでに帰ってくることのできるコース選択が必要だ。天気予報次第で、出発の時刻を早めたりもする。会社の就業時間に拘束されないのは、在宅で仕事をすることの良い点である。逆にいつからでもいつまでも仕事ができてしまうという難点もあるが。

はよ、散歩いこーやー!

散歩途中で雨に降られるか否かは、人間である私に全責任がある。天気を読み切ったときは、大変誇らしい。犬に向かって、どうだ凄いだろう、と自慢気な顔をする。もちろん、犬には何のことやらわからない。おやつでもくれるのか、という顔でこちらを見やる。

まだ降ってるよね。

散歩に出かけてしばらくして雨に降られることもある。この場合は、ユク坊、すまんな、と犬に対して謝る。お前を濡らしてしまったのは、私の責任だ。もちろん、犬には何のことやらわからない。おやつでもくれるのか、という顔でこちらを見やる。

丸二年、ほぼ毎日、犬と散歩に出かけてみて、思ったことは、案外雨は止む瞬間がある、ということだ。ずっと土砂降りということはまずない。雨雲の切れ間が必ずある。そこを見計らって、犬を誘う。

気乗りしない。

雨だと少しノリの悪いユク坊。低気圧を感じているのか、雨による湿気で察知しているのか。

また、雨が降り出した。すまん、ユク坊。
ユクが雨宿りに誘う。

必ず止む瞬間があることを、犬も知っているようだ。