ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

海は好きだが、入りたくない犬と私。

海は大好きだ。磯の香りも好き。でも海には入りたくはない。人間の話だ。
子供の頃は海でよく遊んだ記憶がある。その記憶とともに、海の家のゴザを敷いた床のざらざらとした感触も思い起こされる。あれが嫌だった。
真水で足を洗っても、また砂が付いてしまう。いつまでもザラザラしている足が気持ち悪かった。次第に海では足を濡らさなくなり、せめてもの乾きを保つようになった。絶対に嫌だ、というほどのものでもないが、どちらかを選べるのなら、サラサラでいたい。

鼻は湿らせておきましょう。

粗野な男に憧れる。小さいことなど気にしない人間と居ると心地よい。自分もそうありたい。頭で思っていながらも、私は些細なことを気にしている。小さなことに気が付くから、小さなことに気が付かない他人に気が付き、それをストレスに感じる。まったく馬鹿げている。こういうものも強迫性障害と呼ぶのだろうか。

小さい奴だね。

これまでに何度か書いたが、ユクも海が大好きだ。
はしゃぎ方を見ているとそれは分かる。しかし、一度も海に入ったことはない。私のようにザラザラするのが嫌だ、ということでもなさそうだ。お腹も足も、さらには口の周りも砂だらけで優雅に座っている。

海を前に半笑い気味のユク坊。

やはり、水に濡れるのが嫌、というその理由だけだろう。では、なぜ水に濡れるのが嫌なのだろうか。仲良く遊べそうな犬が海に入って、遊ぼうぜ!と誘ってくれても、ユクは途端に何事もなかったかのように目線を外し、なかったことにしてしまう。

遊びを「なかったこと」にしているユク坊。すみません。

そんなに嫌いな水濡れも、シャワーの日には仕方なくこなしてくれる。相当なストレスだとは思うが、家の中で一緒に暮らす以上、それはどうしても必要なのだ。

海は好きだが、入りたくない。
一見同じ様ではあるが、そこに至る考えを犬と共有してみたい。