ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

斑点が増えてきた犬。

ユクの名前はアイヌ語の「鹿」に由来する。鹿のような模様が体表に見られるから、そう名付けられた。最近、近所の方に、「ユクちゃん、斑点増えた?」とか「茶色が沢山出てきた?」などと声をかけられる。少し暖かくなってきて、着せていたコートが取れたので、そのように見えたのだろうか。

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そんな気もするね。

むしろ、コートでしばらく隠されていたからこそ、以前との比較が正確に出来ているとも考えられる。過去の写真などと見比べてみると、確かに斑点が濃くなって、増えてきたように見える。

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「散歩に行きたい」のポーズを実演中のユク坊。

私も四十を過ぎた辺りから顔や手や足に斑点が増えてきた。シミというやつだ。当然だが、肉体が成長する、という段はとっくに過ぎ、衰える方向にシフトしている。あとはどれだけ身体を大切に使い、長持ちさせるか、という段階である。シミも皮膚科の先生に言わせれば、「老人性」ということだった。異論はございません。

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大人になりたくない顔。

犬は生まれてから一年から二年で成犬、大人の犬となるそうだ。ユクは二歳半になったので、十分に成犬である。すると、もう肉体的には下り坂なのだろうか。人間と同じで、しっかり運動をすれば、まだまだ鍛えられるものだろう。

ユクのおかげで、私は毎日歩いている。野山を走っている。坂道を階段を上っている。鍛えることで老いる速度を遅くしているつもりだ。もちろん、ユクにもしっかり鍛えてもらい、ゆっくりと老いてもらいたい。

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誰がじいさんや!

私が還暦を迎えるころ、ユクも人間換算で還暦くらいになる。
一緒に祝おうぜ、ユク坊。