ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

葛原岡神社から寿福寺を経由し鎌倉へ。

葛原岡神社は最高だ。
犬や犬を飼う者たちにとって、最高の神社だ。一般的に神社は動物を穢れ扱いしていることが多く、犬や猫を連れて立ち入ることを禁じている。人類として犬や猫に対して感謝すべきだと思うが、そういうこともなさそうだ。畜生くらいに思っているのだろう。まったくけしからん、と感じるが、私も虫が苦手なので、虫に感謝しろと言われても難しいところがある。
話がそれたが、葛原岡神社は犬と一緒に参拝できる神社だ。

犬に優しい葛原岡神社さま。

浄智寺からハイキングコースを抜けて、葛原岡神社へ出る。
山道を歩くとき、ユクはリーダーになる。リーダーというより、自分一人で散歩をしているかのように、グイグイ行きたいところに行くスタイル。私たち夫婦は完全に助さん格さん、お伴をする者と化している。

「犬育て失敗かな」
「何をもって成功と言うのかな」

などと、楽しそうにしている犬を眺めながら人間たちは会話する。

葛原岡神社さまにて。

源氏山公園を通って、寿福寺のほうへ向かう。
ここが少し怖い。お墓のそばを通らなければならないからだ。以前、ここの墓を訪れたときに、誰かが横笛を吹いていた、という経験をしたことがある。それからここが怖い。ここには北条政子源実朝の墓がある。

寿福寺へ向かう道。

当然だが、ユクは墓だろうが何だろうが、怖くはない。人間が感じるような怖い、という感情はなさそうだ。瞬間的に大きな音がなったりして怖い、ということはありそうだが、怨念とかお化けとか、そういうものは分からないだろう。

寿福寺、お墓の横の難所。

寿福寺はやはり、怖い。
何かが怖い。

通り抜けて、鎌倉駅のほうへ出たときは、ホッとする。

寿福寺参道。この男はひたすらクン活!

ずっと山を歩いてきて疲れた。
帰路に就きたいのに、ユクは海の方角を目指している。
本当にそれだけはこらえてください。陽も暮れてきているのだから。
四時半には暗くなる。気候は良いが、日が短い。

紅葉狩。

疲れていて、何も書けないが、今日言いたいことはただ一つ。
葛原岡神社は最高だ!