ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

冬という感じ。

末端が冷える。
人間の話だ。

若い頃から末端冷え性だ。そんな「性」があるのは本当だろうか。「症」でないので、自己申告で大丈夫なのかも知れない。とにかく、指先や足首から先が冷えやすい。
血のめぐりが悪いのだろうか。それとも痩せ型だろうか。冬の仕事場には足元を温める器具を置いている。今は小さなホットカーペットのようなものだが、これまでにもガスヒーターやら温風機やら色々と使ってきた。エアコンだけでは足元が温まらないのだ。

紅葉も終わりくらいがいいんだよね。

そのようなことで。
足元の冷えから季節の移ろいを感じる。
今年も師走になってようやく冬らしくなってきた。いつまでも暑い日が続き、暖冬のまま年を越すのかと思ったが、そういうことでもなさそうだ。芯まで冷える。

人間は愚かなもので、半年前のことをすっかり忘れている。いや、むしろ落ち込んだ心をいつまでも引きずらないための忘却機能なのかもしれない。半年前の悩みなど、ほとんどの人が忘れているものだ。愚かなのではなく、素晴らしいのだ。

なんか忘れてない?(おやつ所望)

さて、冬の散歩。もちろん、犬を連れての散歩だ。独りでこの寒い中散歩に出掛けることは難しい。重たい腰がさらに重たくなりそうだ。その点、犬がいると行かねばならないので、出かけることの障壁はないに等しい。行くこと前提で予定を立てるほかない。

冬の散歩。何を着ていたか。
すっかり忘れている。半年前のことを忘れるソフトウエアが私にもインストールされているからだ。外部のバックアップを探ろう。
iPhoneのカメラロールを見て、冬の装いを確認する。M-65ジャケットを着ていることは分かった。しかし、私が知りたいのはその下に何を着ているか、だ。写真では分からない。

1年前の私たち。

ユクの装いは分かりやすい。
グレーのコートを着ているか、青か黒のダウンジャケットを着ている。宮古島出身のユクにとって、関東の冬の寒さはこたえるだろう。寒い日には脚を震わせながら匂いを嗅いでいる。震えても匂い嗅ぎはあきらめきれない様子だ。寒いから散歩に行きたくない、となったことは一度もない。

寒いのに庭にベッドを出して欲しいとおねだりして、寒さに震えることはある。

くっついてやる。

寒いと人間にくっついて来ることが多くなる。それは私たち飼い主にとってはとてもうれしいことだ。

朝の浄智寺に冬の幕開け。