ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

スマホを捨てよ、散歩へ出よう!犬とのお散歩は100%楽しい。

犬とのお散歩は100%楽しい。毎回、必ず楽しい。ただしそれは、結果楽しかった、ということであり、行く前に、面倒だな、と思うことはある。とくに雨が土砂降りのときなどは、グズグズしてしまう。しかし、一旦出かけてしまうと、雨中の散歩ならではの楽しさがある。傘などささずに雨合羽で歩くのもなかなか新鮮かつ懐かしい体験だ。帰ってくると、ああ散歩楽しかったなあ、となる。必ずなる。

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時折犬もグズる

人生において、楽しいことは大体面倒だ。茶道のお稽古も、予習が不十分であったりすると、行くのが億劫に感じることがある。しかし、茶道の稽古の良いところは、自分が点前をできなくとも、お客さんの役割をすることで、他の人の点前を見て学び、お菓子を食べてお茶を一服喫するだけでも稽古になる、というところである。予習不十分でも、茶室に座するだけで心は洗われるものだ。稽古の帰り道では、ああ今日も稽古に来て良かったな、となる。必ず、なる。

これはブラジリアン柔術においてもまったく同様のことが言える。ジムに行く前は面倒に思うことも多い。しかし、道着を着て帯を締め、仲間と取っ組み合い、シャワーを浴びて帰るころには、ああ練習に来てよかったな、となる。必ず。

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想像するに、皆が楽しむ趣味などもこのようなことが多いのではないだろうか。スキーでも釣りでも山登りやキャンプでも。少し準備するのが面倒だ、というぐらいのほうが、楽しみが大きいような気がする。いつでも特別な準備もなくできることに、楽しみは少ないのではないか。

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散歩では匂い嗅ぎ(クン活)が忙しい

少し面倒に思うこともあるけれど、毎日のユクとの散歩は100%楽しい。どんなに仕事が忙しくても1時間くらいちょっと抜け出して、スマートフォンを一切見ないでユクを観察する。この、スマートフォンを見ないで、ということが案外重要な気もしてきた。ブラジリアン柔術は、スマートフォンを見ながらではもちろん闘えない。茶の湯でも、茶室に時計や電話は持ち込み禁止だ。口伝であるからして、稽古場には筆記具すら持ち込みは許されない。茶室の入り口(躙口)には千利休考案の刀掛(かたなかけ)という棚があり、戦国時代においても刀を茶室に持ち込まない、というルールがあったくらいだ。

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これからも犬との散歩のときは、スマートフォンを見ない、ということを心がけたい。これはとても重要なことだと思う。