ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

ユク坊さ、あまり飛び跳ねなくなった?

ユクのご飯を用意する。
台所からユクの方を見ると、ユクがうれしそうに飛び跳ねた。

こういうやつです。(一歳当時)

ふと。
そういえば、飛び跳ねるユクを見るの久しぶりじゃないか。
最近はドライフードを残したりもするし、味覚の嗜好が変わってきたのか、ご飯がそんなにも楽しみなこと、うれしいことではなくなってきたのだろうか。

もっとうまいものほしー。

お散歩から帰ってきて、足を拭いたり、身体をきれいにしたり、ブラッシングしたりする。それが終わって首輪を着けてもらうのを待っているとき、ユクは何回も飛び跳ねていた。そういえば、最近していない。今年の夏は暑かったので、横になって待つこともあった。暑さからなのか、楽しみの度合いの変化からなのか。それとも体重が重くなったのか、加齢のせいか。

こういうこともしなくなったね。(一歳未満当時)

犬の成長速度は、人間の感覚からすると、とても早い。特に最初の三年くらいはかなり早い。ユクは今月で五歳だ。振る舞いが幼いままなので、ついつい仔犬のように思えてしまうが、人間に例えれば、立派なおじさんである。行動が幼いおじさん。犬だから良いものの、人間だと社会生活上、不都合であろう。

立派なおじさん。(四歳の現在)

老犬とはいつごろから言うものなのだろう。
ユクはまだまだ老犬ではないと思うが、飛び跳ねなくなったことは、私の心に響く。

犬をうちへ迎えた当初、犬の寿命の短さに日々悲しみを抱いていた。
最近はそのことを受け入れていたつもりだったが、単に忘れていただけなのかも知れない。

だったらもっと海に連れてきてくれよな!

犬も人間もいつ命が尽きるのかわからぬという点において変わりはない。そのことをしかと肝に銘じ、やはり対処可能な今日、眼の前のことを最高に幸せにするしかないのだ。

私もユクも今月一つ年を取る。