ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

足の悪い者同士。

ちょっとおかしな脚の送りをする犬と歩く、びっこを引いた飼い主。しばらくそのような感じであったが、今はもう私はびっこを引いていない。捻挫が治ってきたからだ。怪我をして、もう三ヶ月ほど経つ。三ヶ月くらいすると、大体治るものなのだろうか。これまでにも、肘を伸ばされたり、足指を骨折したり、突き指をしたり、様々な怪我を経験したが、大体三ヶ月くらいで治ってきたように思う。若い人間は、もっと回復が早いのかもしれない。

噛み散らしたい。

ユクはもうすぐ三歳になる。
脚の送りはへんてこなままだ。人間のように、しっかり安静にして、徐々に運動を始めて行きましょう、というようなことを野良犬はしない。きっと、折れた脚は痛かったけれど、痛いなりに歩いて行かねばならないので、おかしな歩き方のまま治ってしまったのだろう。痛みの原因を考えることもしないだろう。痛いのは痛いという今の状態である。それだけだ。まったく、そのような生き方に憧れを持つが、そうできないのが人間というものなのだろう。

まだ帰りたくありません。

犬の散歩から帰ってきて、犬を玄関で待たせる。濡れた雑巾を持ってきて、足の裏を拭いてやる。その後、ウエットシートで身体を拭いてやり、ブラッシングをする。これらが外から帰ってきて、家に入るまでに、犬に対して行う一連の作業だ。汚れを上げさせないこともそうだが、マダニなどの付着や体の状態確認も兼ねている。

帰宅後ルーティンを早く逃れたい犬。

ブラッシングをする際、ユクの後ろ左脚の踏ん張りが効かないときがある。私がユクの腰の辺りを、上から下へブラシを動かしたときなど。それに気づいてからは、踏ん張りの効かない脚を手で持ってやりながらブラッシングをしている。これでガクッとなることはなくなった。

常々思う。
こんな脚でよく「阿呆」になって暴れるものだね。

さあてと、ひとあばれしてやるか。