ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

週末は(も)山へ。鎌倉の山路を駆け回った私たち。

日本は島国だし、山も多い。だから、たとえ街に住んでいようとも自然に触れることは容易だと思われる。その中でも鎌倉という土地は、街と自然のバランスが良い。私たちの住んでいる北鎌倉はそのバランスのことで言えば、自然寄りで、街の要素が少ない。それはお寺が多く、お店が広がる余地がないからなのか。お寺の借地も多いようだ。

山、行こうぜ。

毎日犬と散歩に出かける身としては、すぐに山の中に行けるのはありがたい。道路を渡るときでさえ、自動車を蹴散らすように威嚇しながら格好つけて渡る犬を連れているような私たちにとっては特にそうだ。

私は虫が大の苦手だ。子供の頃はカマキリを捕まえたり、イモムシを多量に集めたり、カブトムシを飼ったりもしていた。中学高校大学とゲームや音楽に夢中で自然と一切触れあわなかったからそうなったのだろうか。
山、つまり自然が近いということは、住まいの中にムカデやクモなどが訪ねてくることがままある。自然の中にお邪魔しているのは私たちのほうかもしれない。自然の近さと虫はトレードオフである。ムカデやクモは昆虫ではないから、虫ではないのか。

ゲームやめて、山行こうぜ!(仕事です!)

週末。北鎌倉から二階堂のほうへ、ユクを連れて歩いていった。行きは舗装された道路を歩いていったが、同じ道を引き返してくるのはおもしろくない。そのまま二階堂から天園ハイキングコースに入った。ユクの目がギラギラと野生化した。ユクは山の中を歩くのが大好きだ。いろいろな匂いの宝庫で楽しいのだろう。ぐんぐんとリードを引っ張って、むしろ私たちをリードしていく。

山でご満悦のユク坊。

二階堂から建長寺の半僧坊まで抜けていく。なかなか歩きごたえがある。さらに私たちは山道を選び、明月谷を下っていくことにした。Apple Watchを確認すると、八キロ以上歩いていた。それでもユクは元気で、まだまだ歩く気でいる様子だ。脚が悪くてびっこを引いていた犬とは思えない。たくましくなったものだ。

まだ帰りたくない、と駄々をこねているユク坊。

日が暮れて、沢山歩いた犬は、食事を済ませてぐっすり眠った。
私たちは予約しておいた近所のレストランへ食事に出掛けた。
厳しい山道を乗り越えられたのは、これのおかげだ。

真鯛の思い出。隠れ家レストランAにて。