ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

鎌倉のあじさい寺ってどちらのお寺?寅さんの時代といま。

北鎌倉が一年で一番賑わう季節、六月が終わった。
犬と一緒に来られる観光客もあるので、ユクのパトロール(クン活)も忙しかった。知らない匂いが沢山残っていたのだろう。六月は日が長い。日の入りが七時くらいなので、お寺さんが閉まる五時くらいから出ても十分に散歩の時間が取れる。この季節の夕刻の散歩は少し遅めに出掛けるようにしている。

五時になったらこんなものよ。

五時になれば、緊急事態宣言下のように人の気配が少なくなる。大船や鎌倉のほうへ移動して、夕飯でも食べているのかな。など思いを巡らせながら、ユクと散歩に出る。

この辺りの犬の飼い主さんは考えることが同じなようで、この季節は少し遅めに出掛けたほうが、ユクのよく知る犬に出会える。知らない犬には偉そうに唸ることの多くなったユクなので、知っている犬たちがいる広場は、私も安心だ。

あじさいの恋。

過日。「男はつらいよ」の第二十九作、「寅次郎あじさいの恋」を観た。
寅さんがいしだあゆみ演じるマドンナかがりとあじさい寺で待ち合わせ、鎌倉、江ノ島でデートするシーンがある作品だ。かがりは寅さんにメモを渡す。メモには「鎌倉のあじさい寺で日曜の午後一時に待ってます」と。

携帯電話もない時代に「鎌倉のあじさい寺」だけで待ち合わせが成立するのか、と現代人のフリをする。私は携帯電話を使わずに待ち合わせをしていた世代だ。それにしても「鎌倉のあじさい寺」は大雑把すぎる。今だと長谷寺明月院が有名だが、北鎌倉か長谷か、少し距離もある。実際に寅さんたちが待ち合わせたのは、成就院というお寺さんだ。昭和の時代は、あじさい寺といえば成就院だったのだろうか。

踏切とユク坊。

この映画で、一瞬だけ、北鎌倉駅近く、円覚寺参道の踏切が映る。その後のカットで鶴岡八幡宮の鳥居を背に鎌倉方面へ歩くシーンもある。きっと寅さんは北鎌倉駅で降り、歩いて鶴岡八幡宮を経て、江ノ電に乗って長谷へ向かったのだろう。

円覚寺最高!

ところで、犬と一緒にお寺に行かれるなら、円覚寺浄智寺をおすすめしたい。犬と一緒に入れる犬に優しいお寺さんだ。神社なら葛原岡神社。初詣では、ユクも一緒にお祓いしてもらった。「境内に犬を入れるな」という神社も多い中、大変うれしい対応だ。ありがとうございます。

お祓いしていただいたユク坊が甘酒に興味を示す。