ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

うちの子も保護犬です。

毎日の散歩で知り合いの犬に会うことは、ちょっとした楽しみである。
地域の人たちとの犬を飼っているという共通項によるつながりだ。
ユクが他の犬と会えることを楽しみにしているかといえば、どの犬でもよい、ということではない。好き嫌い、合う合わないがあるし、その日の気分もあるらしい。ユクは特に気分屋のように見える。前回は遊びを自分で仕掛けておいて、今回はクールにやり過ごす、などざらだ。相手の犬が、どうしてだ?、という顔をしている。

あ、そういうの卒業したんで。

ユクの目当てが、犬なのかその飼い主さんなのか、わからなくなることがある。
それは、ユクが食いしん坊でおやつを期待しているから。ただ、食いしん坊の犬は多いので、どこの家の犬もそんな感じではある。ユクはおやつが絡むと威嚇したり、面倒な犬になるので、飼い主である私たちは、皆が集まっているときのおやつタイムはとても気を遣う。ただし、ユクが一緒に食べられる、つまり、相手の犬が食べているときはマテができる場合とそうでない場合は、経験上分かる。あの子とは駄目、あの子なら大丈夫という具合に。

仲良くできる場合は片思いであることが多いユク坊。

普段の散歩ルートでない場合は、知らない犬とご挨拶することが多くなる。そうなると、近づけるたびに緊張しなくてはならない。

知らないやつ……

過日。ユクを連れて、鎌倉の方面へ歩いていった。日常的には連れて行かない地域だ。
あちらからユクより大きめの犬がやってきた。飼い主さんが友好的に犬を近づけてくれそうだ。こちらも恐る恐るユクを近づける。ユクのマズルにシワが入らないか、ユクの顔がこわばらないか、観察しながら近づけていく。うん、なんとか大丈夫そうだ。良かった良かった。相手の飼い主さんの友好度具合も大いに関係しているのではないか、と最近思うようになった。

外では偉そうですが、家ではこんな感じです。

こちらが犬種を尋ねたら、「雑種です。保護犬なんですよ」とおっしゃった。「うちもです」とお伝えしたら、「ですよねぇ!雑種はいろいろ入っていて楽しいですね。一番かわいいですね!」とおっしゃった。

ですよねぇ、って言われたね、と妻と帰り道に笑った。