ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

風吹く砂浜へ、ユクとゆく。

まだ二月の後半だが、春一番が吹く予報。南風も強く、夕方まで強風注意報が発令されていた。それでも昨日から日曜日は海へ行こうと決めていたので、お昼頃にユクを連れて鎌倉方面へと歩き始めた。

鎌倉に着いて、コンビニに寄り、おにぎりを二つ購入した。妻は「肉の石川」でサンドイッチを買った。このメニューはなかなか魅力的だ。が、私には来週、ブラジリアン柔術の試合がある。少しばかりの減量もあり、いまは揚げ物を少し控えている。おにぎりで我慢だ。

「肉の石川」から妻の帰りを待つ僕たち。

浜が見えてきた頃には、小さな砂が顔にパチパチと当たりはじめた。このくらいは予想していたが、眼鏡のレンズに付着し、やがて視界がとても悪くなった。

ユクは砂など物ともせずに、うれしそうに駆け出した。足が水に濡れるのが嫌いなのに、波打ち際ぎりぎりまで駆けて行き、懸命に匂いを嗅ぎだした。忙しそうだ。

海最高!(遠くない?)

私達夫婦は、先ほど買ったおにぎりとサンドイッチを砂浜で食べる。一人ひとり順番に食べる。犬の面倒を見るためではない。とんびの襲撃から身を守るためである。鎌倉での食べ歩きは危険だ。とんびに襲われる人を何度も目撃した。食べ物出していると、とんびはゆらゆらと頭上にやってきて、さっと低空飛行をして、人間が手に持っている食べ物をかっさらっていく。それは一瞬でまったく油断ができない。だから交互に護衛をするのだ。

せわしなく空と犬を見ながらのランチを無事終えて、材木座方面へ、さらに歩いた。ユクは帰るのだと勘違いして、駄々をこねた。

風になびくたれ耳。

風が強い。
ユクの耳も風になびいている。
砂が風で集められて、砂丘のような光景となっている。

ザザーッと行きたいなぁ。

ボーダーコリーを連れた、地元の方に、砂浜でお会いした。ユクはプレイバウをして、近付くのを待った。ユクにしては珍しく、最初から仲良くできた。ボーダーコリーの飼い主さんは、ゴーグルを手にしていた。なるほど、風の強い日の砂浜に、これがあると便利だ。さすが、地元の人の知恵。

今度風のある日には、ゴーグルを持って砂浜へ出向こう。

まだ帰らないからね。(遠くない?)