ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

鶯の鳴き声が聞こえる季節となった。

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私が仕事をしている部屋でも、この季節になると朝から夕刻までずっと聞こえている。引っ越してきた当初、今までの人生でホーホケキョを聞いた総回数を、一週間で上回ったのではないかと思うほど、その鳴き声を聞いた。住むところが山に囲まれているからだ。春告鳥と呼ばれるだけあって、なかなか良いタイミングで鳴き始めるものだ、と感心する。

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亀ヶ谷坂の道中。寄り道したいユク

ホーホケキョ、と表現される鶯の鳴き声。犬と散歩していると、聞く場所によって鳴き方が微妙に違うことに気がつく。北鎌倉側から亀ヶ谷坂を上って扇ガ谷へ下り始める辺りで、ホーホケキョケと聞こえてくる。ホケキョケ?なんだそれ、と最初は耳を疑ったが、その後、何度も検証した結果、その辺りに来るとホケキョではなくホケキョケが聞こえる。その他にも、今年家の近くで確認したところでは、ホーーーケキョケと鳴く鶯が現れた。新たな一族か。

 

鳴き方が変わっっていようが、私は扇ガ谷辺りに生息するホケキョケ族のファンである。ホーーーホケキョケ!と聞くとうれしくて笑いが込み上げる。一年ぶりにホケキョケを聞くと、おかえり、とも言いたくなる。昨年は、自宅の裏にもホケキョケ族が勢力を伸ばして来た感触があった。が、今年はまだ確認できていない。

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鶯よりもクン活に忙しいユク

ユクも私も外套を脱ぎ、告げられた春を五感で感じながら散歩をする。いや、ユクは鶯の声などどうでも良さそうだ。猫やリスのほうが気になるらしい。たまに鶯の声に聞き入っているような風雅な表情をしているが、こちらの思い違いだろう。ひくひくさせた鼻の様子を見る限り、鳴き声に聞き入っているのではなく、何かの匂いに集中しているだけだと思われる。

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春だ。