ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

台湾式朝食と台湾の犬。

ユクは宮古島で保護された犬だ。
なぜ仔犬だったユクが野良犬となっていたのかは分からない。お母さん犬と離ればなれになってしまった経緯を色々と想像するのは楽しい。それも結果オーライというか、いま、北鎌倉でぬくぬくと腹を出して眠ることができているからで、保護された犬が全頭助かっているわけではない、ということは常に頭をよぎる。ユク坊よ、良かったな。何人もの優しい人達の手によってここまでやって来られたのだよ。

ぬくぬくとした犬。

大阪へやって来て、台湾式の朝食を食す。
北鎌倉にはない感じの異国感あふれる店に独り入る。大阪は少し台湾に近いから、とあまり関係なさそうな理由を思いつく。
揚げパンを温かい豆乳スープに浸しながら、店内を眺める。こういうときにスマートフォンを眺めているのはもったいない。いま自分がいるこの場所に意識を向けて愉しむべきだ。

台湾に行ったときのことなどを思い出す。いまいる場所から心離れているではないか。結局人間はそんなものだ。

台北のコンビニに入ると、日本のファミリーマートと同じ音で迎えられる。欧米感はないが、外国感はある。音は同じだが、何かが違う。台湾のコンビニには犬も自由に出入りしていた。犬の市民権が日本よりもあるように思えた。ひょっとしたら、少し前の日本もこのような感じだったのだろうか。

さらに思いは巡る。
台湾といえばうちのユクだ。遺伝子検査によって、「フォルモサンマウンテンドッグ」という犬種であることが判明した。その犬種は台湾由来である。台湾と宮古島は近いので、納得する。ユクのご先祖様は、人と一緒に台湾からやってきたのだろう。

パンも大好き。玩具も本物も。

台湾からやって来たのなら、豆乳も好きかな。
今度ユクに豆乳をやってみよう。