ユクとゆく

宮古島で保護された犬、ユクとの暮らし。

レスキュードッグ!ユク坊。

レスキュードッグと言えば、駅前で犬と一緒に募金しているイメージがある。
災害救助犬とはまた違うものだろうか。いや、盲導犬だったろうか。うろ覚えである。少しGoogleで検索をしてみたが、微妙に名称が違う協会がいろいろ検索結果に出てきて、くらくらしてしまったので、ブラウザを閉じた。いろいろあるらしい。

恵まれない私に愛の手を。

ユクは救助犬にはならないだろう。とてもわがままで、自分勝手な犬だからだ。そして、自分で勝手に決めた上下関係にうるさい。「下」とみなした相手には、人犬問わず、偉そうにする。まったく格好の悪い奴である。

野良犬時代は結構苦労したのよ。

梅雨に突入する前、妻に新しいレインコートを買ってもらった。犬の話だ。
ユクは脚が長く胴も長く、小型犬でも大型犬でもない。中型、というある意味中途半端なサイズの犬なので、市販の服で合うものが少ない。
胴がしっかりと隠れずに、下半身をすべてオープンにした、「くまのプーさん」のような感じになってしまう服が多い。

なんか言った?

今回の新しいレインコートは、そんなユクにぴったりだ。
耳まで隠せるようになっているが、犬にとってこれは迷惑なようなので、折り返している。折り返した部分がまた襟のようになって、なかなか洒落ている。

雨のお散歩中、近所の人に声をかけられる。
「ユクちゃん、レスキュー隊みたいね!」
ありがとうございます!と申し上げながら、心のなかでは、このお馬鹿な犬が他人さまを助けるわけもございません、と頭を垂れている。

いざレスキューが必要なときには、他人さまどころか、飼い主さまもほったらかして、独りで駆けて行くに違いない。