犬を飼うまでは気付かなかったことの一つに、犬を連れて来ないで、と書かれた公園が多いということがある。公園に犬と来て、一緒に遊ぶということを、ごく普通のことだと思っていたが、現在ではそうではないらしい。
おそらくリードを外した犬が子供を噛んでしまったとか、公園が汚れるとか、そういうことで排除されたものと思われる。
私が小学生であった昭和の時代は、小学校に野良犬が入ってきて児童が大騒ぎ、という出来事が数年に一度くらいはあった。が、徐々に団地やマンションが増え、雑種犬はあまり見かけなくなり、代わりに小型の犬が増えた。野良犬襲来のイベントなど、今の小学生は経験しないだろう。
犬は学校に潜入もできなければ、公園にも遊びに行けないのだから。
犬にも厳しいが、子供にも厳しい社会になっているようにも感じる。いや大人にも厳しいかもしれない。人間にも犬にも猫にも厳しい社会。一体誰のための社会なのか。
何事においても、何か問題があれば、もしくは問題が起こりそうであれば事前に、即刻排除をして解決しているようだ。そして結局息苦しくて自由に発言することすら難しい状態になっている。
怪我しますから公園に子供を連れて来ないで、と掲示される日も近いだろう。
まったく馬鹿げていると思うのだが、いかがでしょうか。